三菱ケミカルグループが新たな植物由来ジオールを発表
三菱ケミカルグループが、植物由来ポリカーボネートジオール「BENEBiOL™」の高バイオマスグレードを10月より提供開始することを発表しました。この新しいグレードは、バイオマス比率が80%以上と高く設定されており、持続可能な素材としての期待が寄せられています。実際、この操作は自社の製品ラインにおいても大きな一歩となります。
BENEBiOL™とは?
BENEBiOL™は、三菱ケミカルグループにより世界初となる植物由来のポリカーボネートジオールです。従来の石油由来の製品に比べて、柔軟性、耐薬品性、耐汚染性といった特性を併せ持ち、触感の良さも魅力としています。この素材は、自動車産業、家具、アウトドア用品向けの塗料やコーティング剤、合成皮革、人工皮革など、幅広い用途に利用されています。
高いバイオマス比率がもたらすメリット
従来のBENEBiOL™製品は、バイオベース度が20~50%の範囲でしたが、新たに提供されるHSS及びNLDSグレードでは、この数値が80%以上に達しました。また、バイオマスコンポーネントを使用することで、従来の化石燃料に依存しない持続可能な生産方法が実現されています。これにより、顧客は質の高い機能性製品を享受しつつ、サステナブルなものづくりに貢献できます。
さらなる展望と展示会に向けて
三菱ケミカルグループは、今後もBENEBiOL™のバリエーション展開を通じて高付加価値な製品を提供していく考えです。さらに、2024年10月29日から31日まで、幕張メッセで開催される「第4回 サステナブル マテリアル展」では、BENEBiOL™の新たなグレードが実際にパネル展示される予定です。これにより、業界関係者だけでなく、多くの来場者にその特性を周知し、サステナブルな原料への理解促進を図る意識を持っています。
結論
BENEBiOL™の新しい高バイオマスグレードは、まさに未来を感じさせる素材です。今後、より多くの業界でこの素材が採用され、持続可能な社会への移行が加速することが期待されています。三菱ケミカルグループが推進するサステナブルな取り組みは、今後も注目され続けるでしょう。