川瀬巴水展 大阪開催
2024-07-12 16:11:36

「旅情詩人」川瀬巴水の風景画の世界へ!大阪歴史博物館で特別展開催

「旅情詩人」川瀬巴水が描く、日本の原風景



大阪歴史博物館では、令和6年10月5日(土)から12月2日(月)まで、特別展「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」を開催いたします。

大正から昭和にかけて活躍した木版画家・川瀬巴水は、近代化が進む中で失われゆく日本の原風景を求めて、全国各地を旅しました。そして、そこで出会った人々の暮らしや自然の美しさ、季節の移り変わりを、独自の視点で描き出した作品の数々は、人々の心を惹きつけ、巴水を「旅情詩人」と呼ばれる存在へと押し上げました。

本展では、巴水が描いた風景画を通して、彼の生涯をたどり、その魅力に迫ります。初期から晩年までの代表的な作品約150点を展示し、巴水の芸術世界を多角的に紹介します。

巴水と新版画



巴水は、新版画を牽引した版元・渡邊庄三郎と出会い、その才能を開花させました。新版画は、浮世絵の伝統を受け継ぎながらも、より写実的で鮮やかな色彩表現を追求した新しい木版画です。巴水は、庄三郎をはじめ、彫師、摺師といった職人たちと協力し、伝統技術を継承しながらも、革新的な表現に挑戦し続けました。

展示構成



本展は、3つの章で構成されています。

第1章「版画家・巴水、ふるさと東京と旅みやげ」

初期の美人画から風景画へと転向し、新版画の世界へ足を踏み入れた巴水。東京の街並みや風景を題材にした作品を通して、彼の初期の作風と、新版画との出会いを紹介します。

第2章「旅情詩人」巴水、名声の確立とスランプ

関東大震災によって、巴水は多くの作品を失いますが、渡邊庄三郎の励ましによって、新たな創作活動を再開します。この章では、震災後の巴水の作品を通して、彼の画風と精神の変化を紹介します。

第3章「巴水、新境地を開拓、円熟期へ」

名声を得ながらも、さらなる表現を求め続けた巴水。朝鮮半島への旅や、戦後の活動を通して、巴水の芸術は新たな展開を見せます。晩年の作品を通して、巴水の芸術の集大成を体感してください。

巴水とスティーブ・ジョブズ



近年では、アップル・コンピュータの共同創業者であるスティーブ・ジョブズが、日本の新版画を収集していたことが知られています。特に、川瀬巴水の作品を愛し、コレクションしていたそうです。ジョブズが巴水の作品に魅了された理由は、その美しい風景画だけでなく、巴水の生きた時代背景や、彼の精神性にあるのかもしれません。

本展では、巴水が描いた日本の原風景、そして、彼が旅を通して感じた「郷愁」を、ぜひご自身の目で確かめてください。

【開催概要】

名称: 特別展「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」
会期: 令和6年10月5日(土)~12月2日(月)※火曜日休館
開館時間: 午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで
会場: 大阪歴史博物館 6階 特別展示室
住所: 〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32
電話: 06-6946-5728
観覧料: 大人1,300円(団体1,170円)、高大生700円(団体630円)

※ 常設展との共通券 大人1,770円(団体1,710円)、高大生1,030円(団体990円)
※ 中学生以下、障がい者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料

【アクセス】

Osaka Metro谷町線・中央線「谷町四丁目」駅 2号・9号出口
* 大阪シティバス「馬場町」バス停前

【公式サイト】

https://www.osakamushis.jp/


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