アイレット、PingCAPとのパートナーシップで分散型データベース「TiDB」提供開始

近年、ビッグデータやIoT、AIなどの技術の発展により、企業におけるデータ活用の重要性はますます高まっています。同時に、スケーラビリティと信頼性に優れたデータベースソリューションへの需要も急速に拡大しています。

システム・アプリケーションの開発からインフラの構築・運用までをワンストップで提供するアイレット株式会社は、こうした市場ニーズに対応するため、MySQL互換の分散型データベース「TiDB」を提供するPingCAP株式会社とのパートナー契約を締結しました。

本契約により、アイレットはPingCAP製品の販売促進や顧客環境への導入支援、イベントへの協賛を通じた最新技術・業界動向に関する情報発信を強化していきます。

TiDBとは？

TiDBは、PingCAPが開発したオープンソースの分散型データベースです。従来のRDBMSやNoSQLが単一で実現できなかった機能を兼ね備え、柔軟な拡張性、無停止運用、リアルタイム分析、AIを活用したクエリ作成など、高度な機能を提供します。

パートナーシップによる今後の展望

アイレットは、PingCAPとのパートナーシップを通じて、顧客のデータ活用を促進し、ビジネス課題解決に貢献していきます。具体的には、以下のような取り組みを予定しています。

PingCAP製品の販売促進
顧客環境への導入支援
最新技術・業界動向に関する情報発信
共同イベント開催

アイレットは、今後も顧客ニーズに対応したサービスを提供し続けるため、技術力向上とサービス品質向上に努めてまいります。

PingCAP株式会社代表取締役社長 Eric Han 氏のコメント

「この度、国内屈指のクラウドインテグレーターであるアイレット様とパートナー契約を締結できたことを非常に嬉しく、とても光栄に思います。PingCAPが開発、サポートするTiDBは、柔軟な拡張性や無停止運用、リアルタイム分析、AIを活用したクエリ作成など、これまでのRDBMSやNoSQLが単一で実現できなかった事を可能にしたデータベースです。アイレット様のインテグレーション力とTiDBの多様な機能のコラボレーションにより、これまで以上のビジネスチャンスが生まれると期待せざるを得ません。今後、アイレット様とのパートナーシップを強化していきながら、顧客の期待を超えるサービスを提供できるよう尽力していきたいと考えています。」

アイレット株式会社代表取締役社長岩永充正氏のコメント

「この度、PingCAP様とパートナー契約を締結できたことを非常に喜ばしく存じます。本契約により、同社のスケーラブルなデータベースとアイレットの知見や技術力を融合させることで、より多くのお客様に対して高度なソリューションを提供できると確信しています。アイレットはPingCAP様との連携を通じて、お客様のビジネスにおけるデータ活用をさらに推進し、課題解決に向けた多様なニーズにお応えしてまいります。」

PingCAPについて

PingCAPは、2015年に設立されたエンタープライズ向けのソフトウェアサービスプロバイダーです。オープンソースでクラウドネイティブなワンストップのデータベースソリューションを提供することにコミットしています。PingCAPは、ネットワークの疎通を確認するために使用されるコマンド「Ping」とCAP定理の「CAP」を組み合わせた名称です。CAP定理のC（Consistency - 一貫性）、A（Availability - 可用性）、P（Partition Tolerance - ネットワーク分断への耐性）の3つのうち、2つしか選べないという問題に対して、PingCAPは3つ全てに接続したいという思いを込めています。

アイレット株式会社について

アイレット株式会社は、2003年10月に設立された企業です。クラウドを活用したシステム、スマホアプリの開発・運用、UI/UXデザイン制作、クラウド設計・構築、運用保守からセキュリティまでサポートする自社サービス「cloudpack」を提供しています。また、Rackspace Technology社との協業サービス「rackspace」も提供しています。

アイレットは、KDDIグループと連携したDX・クラウド開発推進にも積極的に取り組んでいます。