地元企業の魅力を発信!「100人キャリア」プログラムとは?
神戸市に所在する神戸市外国語大学では、地元企業の魅力を学生が直接取材し、それをまとめるキャリア支援プログラム「100人キャリア」を実施しています。このプログラムは、一般社団法人キャリアラボが提供し、1・2年生のおよそ60名の学生が参加します。
従来の職業ガイダンスからの変革
近年、就職活動が早期化する傾向にあり、学生たちと企業との接点が減少している現状が浮き彫りになっています。例えば、ある調査によると、2015年卒業の学生がエントリーした企業数は89.7社であったのに対し、2025年の学生は21.6社と大きく減少しています。このような背景から、学生たちの企業への理解を深め、自ら選択する力を育むためのこのプログラムは生まれました。
「100人キャリア」では、学生が自身で取材対象の社会人を決め、実際に質問を行うことで、より深い職業理解を促進します。これにより、学生たちは職業に対する興味を持ち、様々な働き方を知る機会を得ます。
プログラムの流れ
このプログラムは全3回から構成されており、最初の授業で取材する社会人を選定し、2回目で実際に取材を行い、3回目には取材結果を記事としてまとめます。
具体的な日程は以下の通りです:
- - 11月5日:取材する社会人を決定
- - 11月12日:社会人取材(対面・オンライン)
- - 11月26日:取材記事発表
参加企業は地元企業13社で、特に神戸市内の企業に焦点を当てています。
学生たちの声
これまでにこのプログラムに参加した学生からは、ポジティブな反響が寄せられています。「相手に質問をすることで、自身のコミュニケーション能力が向上した」といった意見や、「人と目を合わせることができるようになった」との声が多く聞かれます。このように、学生たちが自ら主体性を持って職業理解に臨んでいることが窺えます。
社会人たちの意見
また、社会人側からのフィードバックも興味深いものでした。「学生が持つ企業に対するイメージを現実に引き戻すきっかけになった」との感想も寄せられ、企業説明会の内容改善にもつなげたいという期待が寄せられています。
キャリアラボのビジョン
一般社団法人キャリアラボは、学生一人ひとりの可能性を広げることを目指し、各地の高校や大学において多様なキャリア支援プログラムを展開しています。日本中の学生が自分らしい生き方を選べる社会を目指し、現在も様々な取り組みを行っています。彼らの活動は、今後の社会にとっても重要な影響を与えると期待されています。
本プログラムは、学生と地元企業の架け橋となり、双方にとっての新たな発見と成長の場を提供する素晴らしい機会です。企業の魅力を実感することで、学生たちの未来の選択肢が一層広がることでしょう。