ウィルグループ、働きがいを向上させるための新戦略を発表
株式会社ウィルグループは、2024年10月に実施した「働きがいアンケート」の結果を発表し、それに基づく新たな取り組みを発表しました。ウィルグループのミッションは「個と組織をポジティブに変革することで」としており、2019年から社員のWell-beingを重視した活動を行なっています。今回の報告書は、2021年から実施している働きがいアンケートの最新結果を反映したもので、数値やデータをもとに社員の働きがいを探ります。
働きがいアンケートの改善
この度のアンケートでは、特に注目すべきは回答率の改善です。以前は83.3%であったのに対し、今回は94.6%に跳ね上がりました。この向上は、トップマネジメント層からのメッセージや働きかけにより、社員一人ひとりが働きがいについて再考するきっかけとなったことを示しています。しかし、働きがいスコアは56.3%と1.2%の低下を記録しました。これは、前回は参加しなかったネガティブな意見を持つ社員の意見が反映された結果かもしれません。
人的資本経営の重要性
ウィルグループは、人的資本経営の一環として、社員の働きがいを向上させる取り組みを進めており、アンケートで浮かび上がったデータをもとに分析を行っております。今回の結果から、「成長実感」や「働く意味や信念」、「上司や同僚のサポート」といった重要因子を見直す必要性が浮き彫りになりました。
長期キャリア志向の台頭
特に注目されたのは、従来の重要因子の一つであった「上司や同僚のサポート」に代わって「長期キャリア志向」が新たな重要因子として浮上してきた点です。長期キャリア志向は、企業の将来性やキャリア支援充実度の他、給与の適正感も含まれ、企業のプロセスや環境に対する社員の期待が反映されていることを意味します。
アンケート内容の見直し
今年のアンケートでは、衛生要因に関する設問も追加されたことにより、より包括的な結果が得られました。これを受けて、賃金や評価に対する議論が深まり、働きがいを構成する要素が多様化しています。回答率の向上と併せて、今後の施策に反映させることで、我々の組織の生産性向上につなげる期待が高まります。
今後のアクションプラン
ウィルグループは、働きがい向上に向けて2つの主な取り組みを発表しました。まずは、2024年12月から全役職者を対象に「働きがい対話会」を開催し、社員の意見を反映した施策を共に考える場を設けます。次に、2025年から上司と部下間でのキャリア面談を強化し、働きがいの要素は職種や役職により異なるため、それぞれの特性に応じたアプローチを実施します。このようにして、社員が自らの職場で働きがいを感じられるような環境づくりを進めていく考えです。
まとめ
ウィルグループは、今回の結果をもとに、社員の働きがいを重視した人事戦略を強化していくことを宣言しました。働きがいのスコアを中心にした取り組みを通じて、企業全体の生産性を向上させ、全ての社員が充実した職場環境で最大限のパフォーマンスを発揮できるよう努めていきます。今後もウィルグループの進化に注目です。