ぷらっとホーム、新たなSyslog製品を発表
2025年6月26日、ぷらっとホーム株式会社は、Syslog機能を重視したネットワークログ可視化製品「EasyBlocks Syslog Reporter」のリニューアル販売を開始することを発表しました。この製品は、以前好評を博した「EasyBlocks Network Reporter」の後継機です。
リニューアルの背景と目的
近年、企業からはログの長期保存や可視化、トラブルシュートの迅速化に対する需要が高まっています。特にヤマハ製のルーターやアクセスポイントを用いるネットワークでの柔軟なSyslog解析が求められています。このような実情に応える形で、ぷらっとホームはSyslogサーバー機能の強化を志向し、製品リニューアルを行いました。
新機能の特徴
新製品の大きな特徴は、ヤマハ製ネットワーク機器とのより強力な連携です。これにより、ヤマハの無線LANアクセスポイント「WLXシリーズ」に特化したSyslog検索テンプレートが追加され、Wi-Fi接続の失敗に関するログを迅速に調査できるようになっています。
Syslog機能自体の強化も行われており、ログの統計表示機能が拡充され、ホスト別や日別、優先度別にデータを可視化できるようになりました。さらに、タイムスタンプの精度をマイクロ秒単位に引き上げ、ログ受信プロセスの最適化が実現され、最大で5倍の受信性能が向上しています。
具体的なユースケース
この製品の利用方法の一例として、ネットワーク機器から異常ログが発生した際に即座にメール通知され、トラブルを迅速に把握できることが挙げられます。他にも、拠点ごとのログ件数を定期的に集計することで、異常の兆候を早期に発見しやすくなります。また、複数のSyslogを統合的に管理し、必要なログのみを検索・エクスポートして報告作業を効率化します。
既存ユーザーへの対応
「EasyBlocks Network Reporter」を現在利用中のお客様には、2025年7月に提供予定のソフトウェアアップデートにより、新製品である「EasyBlocks Syslog Reporter」と同等の機能を無料で利用することが可能になる旨も説明されました。サポートサービス契約を結んでいるお客様には無償提供されるとのことです。
製品仕様とラインナップ
新たに発表された「EasyBlocks Syslog Reporter」シリーズは、容量別に数種類の型番が用意されています。容量は120GB、240GB、480GB、1TB、2TBの選択肢があり、いずれも高い性能を誇ります。
- - EasyBlocks Syslog Reporter 120G: 型番 EBX9/SR120G/1Y、120GB
- - EasyBlocks Syslog Reporter 240G: 型番 EBX9/SR240G/1Y、240GB
- - EasyBlocks Syslog Reporter 480G: 型番 EBX9/SR480G/1Y、480GB
- - EasyBlocks Syslog Reporter HX 1T: 型番 EBHX1/SR1T/1Y、1TB
- - EasyBlocks Syslog Reporter HX 2T: 型番 EBHX1/SR2T/1Y、2TB
今後の展望
新品の「EasyBlocks Syslog Reporter」は、2025年7月下旬から出荷が開始される予定です。また、7月30日にはオンラインセミナーを開催し、製品の詳しい機能紹介やデモンストレーションを行う予定です。参加者には抽選でオリジナルグッズをプレゼントするキャンペーンも用意されています。
ぷらっとホームは、1993年の創業以来、Linuxサーバーのパイオニアとして、通信やネットワークの分野で自社製サーバーを供給してきた企業です。すでに7,000社以上が採用した「EasyBlocks」シリーズは、低コストでの手軽な導入を実現しており、ますます需要が高まるIoT製品にも広く利用されています。