2025年新入社員の意識調査
2025-06-05 11:37:09

2025年度新入社員の働き方と価値観の変化:安定重視と成長意欲の低下

2025年度新入社員の働き方と価値観の変化



新型コロナウイルスの影響が薄れ、売り手市場の中で2025年度入社の新入社員が社会人としての第一歩を踏み出しました。ALL DIFFERENT株式会社とラーニングイノベーション総合研究所が実施した「新入社員意識調査」から、彼らの仕事への価値観や働き方の変化が明らかになりました。

安定性を求める新入社員



最も注目すべきは、2025年度新入社員が「安定した生活を送りたい」と考える割合が65.6%に達したことです。これは過去最高の数値であり、特に2019年度からの増加が顕著です。一方で「自分を成長させたい」と考える新入社員の割合は過去最低の50.1%に落ち込み、安定志向の高まりが明らかになりました。

この傾向について、調査では「楽しくてやりがいのある仕事を求めている」という声も多く寄せられ、69.1%がそのように答えました。これまでの調査でも、楽しくやりがいのある仕事を求める声が強まっていることが示されており、若い世代が重視する価値観が一層際立った形となっています。

働き方の新たな注目点



新入社員は、入社後3年間の働き方についても注目すべき変化を示しています。「定時に帰りたい」との回答は44.6%に上り、11年前と比較して17.2ポイントの増加が見られました。さらに、20代の時間の使い方に関して「仕事とプライベート優先」との回答も増え、プライベートを重視する傾向が際立っています。

対人関係の変化



新入社員の対人関係においても変化があります。「断れない」性格を自覚する新入社員が増えており、「人に頼まれたら断れない」が505%、「断ろうと思っても断れない」が49.2%に達しました。この現象は、コミュニケーション不足の影響が及んでいる可能性があります。

悩みをため込む傾向



さらに、悩んだときの行動についても調査が行われ、新入社員の中で「解決できないままため込む」との回答が14.4%と増加しています。コロナ禍を経て、コミュニケーションの取り方が変わった影響も考えられます。

価値観の変化とその背景



調査結果を総括すると、安定性を求める価値観が強まる一方で、自己成長の意欲が薄れているという二面性が浮かび上がります。新型コロナウイルスや社会情勢の変化が、働き方の価値観にどのように影響を与えるのか、今後も注目が必要です。

経営者への提言



専門家は、新入社員の成長意欲を喚起するためには、しっかりとしたコミュニケーションを通じて彼らの悩みを理解し、自ら考える力を育てる支援が必要だと指摘しています。業務において自らの意見を持ち、成長を実感できる環境を整備していくことが求められます。また、新入社員が挑戦しやすい環境を整えつつ、プライベートと仕事のバランスを大切にする働き方の促進も大事です。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

画像15

画像16

会社情報

会社名
ALL DIFFERENT株式会社
住所
東京都千代田区有楽町2-7-1有楽町ITOCiA(イトシア) オフィスタワー15F〔受付〕・17F・18F
電話番号
03-5222-5111

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。