心のこもった手紙で故人に思いを伝えるコンテスト開催

お彼岸の季節が近づく中、故人への思いを形にする「つたえたい、心の手紙」コンテストが今年も募集を開始しました。この取り組みは2008年に始まり、今年で15回目を迎えます。

このコンテストは、これまで多くの方が故人への手紙を棺に入れる姿を見てきた経験から生まれました。「亡き大切な人への思いを手紙にすることで、悲しみを乗り越えられるきっかけとなれば」という願いが込められています。これまでの14年間で、年齢や性別を問わず、毎年1,000通以上の応募が寄せられ、累計で15,000通を超えてきました。手紙には感謝やお詫び、生きていく決意など、さまざまな思いが綴られており、応募者からは「心の整理がついた」「優しい気持ちになれた」との声も寄せられています。

コンテストでは、応募作品から金賞1名、銀賞5名、佳作5名、入賞若干名が選出されます。金賞には現金10万円が贈呈され、入選作品は冊子としてまとめられ、希望者に抽選で配布される予定です。これにより、多くの人々が故人への思いを新たにし、心の整理をする機会が提供されます。

ここで、昨年の受賞者の中から金賞を受賞した作品をご紹介します。愛知県の77歳の菱川町子さんが書いた「どうしても聞けなかったこと」という作品は、母への感謝と共に、聞きたかった過去の出来事を振り返る深い内容でした。実際に彼女の体験を通じて、不器用でありながらも母の愛を感じることができる作品でした。

このように、一人ひとりの受賞作品にはそれぞれの思いが込められており、今後も多くの心の手紙が集まることが期待されています。少しでも興味があれば、是非この機会に自身の思いを手紙に綴ってみてはいかがでしょうか。

応募要項について

- 募集期間：2022年10月31日まで（必着）
- 応募方法：郵送、FAX、または公式ホームページからの応募が可能です。
- 字数：600字から1,000字程度
- 必要事項：氏名（ふりがな）、年齢、性別、住所、電話番号など
- 注意点：未発表のオリジナルで実際に亡くなられた方への手紙に限ります。

入賞者の発表は2023年2月上旬を予定しており、公式HPでも名前が公表されます。また、今後の取り組みを通じて、たくさんの人の心に寄り添うコンテストとして成長していくことが期待されています。

心の手紙コンテストは、ただのコンテストではなく、心の整理をし、思いを共有する素敵なきっかけです。亡き大切な人に向けた手紙を書くことで、あなた自身の心の整理ができるかもしれません。さあ、あなたもこの機会に感謝の気持ちや思いを言葉にしてみませんか？