TMJがカスタマーハラスメント対策で初の認定を獲得
セコムグループに属する株式会社TMJは、2024年に制定された「カスタマーハラスメント対策推進企業認定制度」において、カスタマーハラスメント対策における先進的な取り組みが評価され、認定を取得しました。この制度は、日本初の試みとして、業界団体である日本コンタクトセンター協会(CCAJ)によって運営されています。この認定により、TMJはカスタマーハラスメントの防止に積極的に取り組む企業としての地位を確立しました。
認定制度の詳細
この認定制度は、カスタマーハラスメント(通称「カスハラ」)への取り組みを公式に認定するもので、CCAJの会員企業が対象です。認定を得るためには、9つの誓約項目を満たす必要があり、具体的にはカスハラ対策に関するガイドラインの遵守や、責任者の選任、方針の策定・公開、相談窓口の設置などが求められます。これにより、企業は信頼性の高い顧客対応を実現するための基盤を整えられるのです。
認定企業には「認定マーク」が付与され、公式サイトでの掲出が行われるほか、勉強会や調査結果の共有など、さらなる取り組みが期待されています。
TMJの過去の取り組み
TMJはこの認定取得を目指す過程で、既にカスハラへの対策を継続的に行ってきました。2024年8月には、「カスタマーハラスメント対策研修」を開始し、企業や従業員向けにカスハラの理解を深めるためのプログラムを提供しています。特に、この研修ではカスハラの定義や具体的な対応策、また企業としての方針の整備が重点的に扱われ、実務に直結した内容で構成されています。これにより、従業員の対応力向上と共に心理的安全性も確保することができています。
企業としての方針
2025年9月には「お客様応対方針」と「カスタマーハラスメント対応方針」を公開しました。「お客様応対方針」では、安全性を最優先にしつつ、迅速かつ適切なサービスを提供することをテーマにしています。この中で、従業員に対してはプロフェッショナルとしての責任を持つことを求め、労働環境の整備も図っています。
一方で「カスタマーハラスメント対応方針」では、従業員の心身の健康を保護するために毅然とした対応が求められ、未然防止策を中心とした教育・研修体制の整備や、外部機関との連携が重要視されています。
未来に向けた展望
TMJは今後も従業員一人ひとりが安心して働ける職場環境を実現するため、顧客との協力を大切にしつつ、教育体制の強化やメンタルケアの充実を図っていく方針です。また、AI技術などの導入を通じて顧客の利便性を向上させつつ、カスハラの発生を未然に防ぐ顧客対応を実践していくことを目指しています。
会社概要
TMJは1992年に設立され、現在ではセコム株式会社の100%子会社として、さまざまな企業のコールセンター設計・運営を行っています。そのため、質の高いサービス提供や業務の効率化を支援し、クライアントのビジネス成功に大きく寄与しています。これからも、顧客と従業員の両者にとってより良い環境を提供し続けることで、企業としての成長を続けていく所存です。