名張列車区回顧録
2025-05-01 10:31:17

鉄道員の過去と未来をつなぐ名張列車区回顧録の魅力

鉄道員としての真実と苦悩



鉄道愛好者必見の書、『名張列車区回顧録「これはマルになりません!」今、トイレに行けるなら給料が半分でもいい』が全国の書店に登場しました。この作品は、近畿日本鉄道名張列車区で約20年間、駅員や車掌、運転士としてのキャリアを築いた著者、一岡浩司氏がそのリアルな経験をユーモラスに描き出しています。著者の目を通して、鉄道業界の激動の歴史や、そこに生きる人々の姿が見えてきます。

著者は、41歳まで鉄道業界で活躍し、その後は意外な転職先である競馬の世界へ進みます。この経験を通じて、鉄道マンの日常の中にあふれるあるあるネタや、今では語ることができないような秘話が語られ、読者は楽しみながら鉄道員の日々を追体験できるでしょう。

鉄道業界のリアルな裏側



本書は、駅員時代から運転士時代にかけてのさまざまなエピソードを通じて、鉄道業界の内情に迫ります。例えば、著者は「バックホーム」や「極寒地への配属」の話を通じて、入社直前の緊張感や、それを乗り越えた先の仲間との絆を感じさせられます。また、今ではほとんど知られていない「ツララ落とし」の恐怖や、社内で行われる接待野球の裏側など、他では聞けないエピソードも満載です。

著者の体験談には、「トンネルでの大失敗」や「人身事故を短時間で復旧した話」、さらには「愛の臨時停車」に関するエピソードが目を引きます。これらの出来事は、一見すると笑いを誘うような側面を持ちながらも、その裏には深い挑戦と鉄道員としてのプライドが潜んでいます。

ユーモアと人間味あふれる語り



本書の魅力は、何と言ってもそのユーモア溢れる語り口にあります。著者は、鉄道業界ならではの秘話を交えながら、笑いを誘うだけでなく、読者に深い感動と共感を与えます。特に、「今、トイレに行けるなら給料が半分でもいい」というタイトルからも分かるように、実際の業務に対する切実な思いが綴られ、鉄道員としての誇りがにじみ出ています。

この回顧録を読み進めると、まるで自分自身がその場にいるかのような臨場感を味わえます。そして、昭和から平成を生きたすべての人々に向けて、時代を超えた共感を抱かせてくれることでしょう。

鉄道から競馬へ



著者の一岡氏は、鉄道業界から離れた後は競馬の予想屋として新たな道を歩み始めます。競馬場での経験を生かした彼の視点は、鉄道員時代に培った観察力や直感をもとに築かれたもので、勝利を掴むための鍵となるのです。本書では、これらの転職経験についても触れられています。

その結果、読者は一岡氏の奮闘を通じて、鉄道と競馬の両方の魅力を知ることができるのです。また、著者が直接聞き取ったエピソードや、関連するメッセージが挿入されることで、より書籍全体が充実した内容となっています。

読者へのメッセージ



『名張列車区回顧録』は、鉄道ファンだけでなく、昭和・平成を生きたすべての人々にとって懐かしさと新たな発見を提供してくれる一冊です。鉄道マンとしてのリアルな経験と、競馬という新しい冒険が交錯する物語をお楽しみください。あなたもこの本を通して、まるで旅をしているかのような感覚を味わえるはずです。

この回顧録を手に取り、著者の思いを感じながら、鉄道と人々の絆を深める貴重なひとときをお過ごしください。


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会社情報

会社名
株式会社パレード
住所
大阪府大阪市北区浮田1-1-8
電話番号
06-6485-0765

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