クラウド利用の課題
2021-07-09 12:00:18
ニューノーマルとクラウド:国内企業が直面する課題とは
ニューノーマルとクラウド:国内企業が直面する課題
A10ネットワークス株式会社が発表した調査結果に基づき、ニューノーマル時代における国内企業のクラウドサービス利用の実態と、その際に直面する課題について詳しく見ていきます。
1. クラウドサービスの普及
新型コロナウイルスの影響で働き方が大きく変化する中、国内企業はクラウドサービスの活用を進めています。調査によると、実に78%の企業がSaaSサービスを利用しており、中でもMicrosoft 365の導入率が65%に達しています。さらに、63%の企業がWeb会議サービスを、18%がチャットサービスを導入していることが明らかになっています。このように、クラウドサービスは今や業務の重要な基盤となっています。実際、クラウドを利用していない企業はわずか6%に過ぎません。
2. ネットワークとセキュリティの課題
一方で、クラウドサービスの導入によって、企業は新たなネットワークやセキュリティの課題にも直面しています。69%の企業が「通信の負荷」を、32%が「ネットワーク機器の負荷」を挙げています。これらの課題は、クラウドサービスの利便性の裏に潜むリスクであり、適切な対策が求められます。特に、アプリケーション配信コントローラー(ADC)やSD-WANといったソリューションの導入が、ネットワークの混雑を緩和する手段として注目されています。
また、セキュリティの面では、25%の企業が「シャドーIT」、54%が「暗号化通信に潜む脅威」を懸念しています。シャドーITは、許可された以外のクラウドサービスを従業員が無断で利用することによって生じるリスクで、特に企業セキュリティにとって深刻な問題です。これを解決するためには、CASB等のセキュリティソリューションや、前述の通信可視化技術の導入が不可欠です。
3. SSL/TLS可視化ソリューションの導入状況
更に、クラウドサービスの多くが常時暗号化された通信を用いるため、新たなセキュリティリスクが発生することも見逃せません。暗号化通信に潜む脅威は54%の企業が認識しているにもかかわらず、SSL/TLS可視化ソリューションを導入している企業はわずか12%に留まっています。このことから、多くの企業がリスクに対する対策を十分には進めていないことが伺えます。
4. 調査の背景と目的
この調査は、従業員500名以上の国内企業208社を対象に行われ、IT従事者に対して実施されました。リモートワークやクラウド移行が進む中、企業が直面する課題を明確にすることを目的としており、結果は従業員がテレワークを行う際の通信環境の重要性を゙再確認させるものとなりました。
5. A10ネットワークスについて
A10ネットワークスは、5Gネットワークやマルチクラウドアプリケーションのセキュリティを強化するサービスを提供しています。最新技術を駆使し、顧客からのフィードバックを受けて、革新的なソリューションを展開しています。具体的には、信頼性と可用性を保証するための高度な分析や機械学習を活用したサービスが特徴です。
詳細についてはA10ネットワークスの公式サイトをご覧ください。
会社情報
- 会社名
-
A10ネットワークス株式会社
- 住所
- 東京都港区六本木3-2-1住友不動産六本木グランドタワー33階
- 電話番号
-
03-4520-5700