イベント概要
特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構(通称:NPO法人コンボ)が主催する「こんぼ亭月例会」が、10月18日に開催されます。今回のテーマは『なぜ妻や母が責められるのか ~家族に潜む力のかたち~』というものです。この月例会は、メンタルヘルスに関心のある方々に向けて、毎回多彩な講師を迎えた講演会シリーズとして行われています。
こんぼ亭とは
「こんぼ亭」は、当事者やその家族、福祉や医療の専門職、教育関係者など、幅広い方々が参加可能なメンタルヘルス講座を提供しています。今回の講座は、オンラインで実施され、後日見逃し配信も行われますので、都合の合わない方でも参加しやすい形式となっています。
講師の紹介
講師を務めるのは、信田さよ子さんです。彼女は日本公認心理師協会会長および原宿カウンセリングセンターの顧問として活躍されており、アルコール依存症や摂食障害、DVや虐待といったさまざまな問題に対するカウンセリングを実施してきました。その豊富な経験に基づき、今回のテーマに関する深い見解を提供してくださいます。
家族内の権力構造
信田さんの講演では、特に家族内における権力構造のあり方について考察されます。彼女は、子どもに問題がある場合、なぜ親、特に母親が責められるのかに疑問を持ちながら、その影響がどのように家族全体に及ぶのかを探ります。
長年の臨床経験を通して、信田さんは、女性が「自分のせい」と感じる場面を多く目にしてきました。こうした責任感が暗い影を落とし、時にその自責の念が他者、特に子どもや身近な人への支配的な行動につながることもあるのです。このような心理的なメカニズムを理解することで、家庭内での健全な関係づくりのヒントが得られるでしょう。
理想の家族関係について
今回の講演では、家族の中で困難を抱えた時に、誰がケアを担うのかということも問い直されます。多くの場合、ケアを提供するのは妻や母ですが、その支えが当然視されることの問題点についても指摘されるでしょう。信田さんは、夫や父親の役割についても言及し、望ましい家族関係はどのようなものかを参加者と共に考えていくことを提案しています。
参加方法
この講演会は、オンラインで行われるため、全国どこからでも参加可能です。また、見逃し配信もあるため、忙しい方にもアクセスしやすい内容となっております。参加費は一般が2,500円、コンボ賛助会員は1,500円、グループ参加(最大3人)は6,000円です。事前申し込みが必要ですので、興味がある方は期限内にお申し込みをお忘れなく。
主催者について
主催はNPO法人コンボであり、メンタルヘルスに関する啓発活動を行っています。今後も多くの方々に心のケアについての理解を深めてもらうことを目指しています。この講演に参加することで、家庭内の問題を解決するヒントが見つかるかもしれません。
是非多くの方のご参加をお待ちしております。