RoboCup2026世界大会への挑戦
金沢工業大学ロボティクス学科、出村公成研究室の「Happy Robot」チームが2026年6月30日から7月6日まで開催されるRoboCup2026世界大会のRoboCup@Homeリーグへの出場権を見事に獲得しました。この大会は、ロボット工学と人工知能の分野で最も権威ある国際競技会の一つであり、特に生活支援ロボットの研究開発を促進することを目的としているMaximizeの競技です。
出村研究室がこのリーグに参加するのは2018年以来、8年ぶり。チームは、フィジカルAIを含む最新技術を駆使して、世界大会に挑む姿勢を見せています。
RoboCup@Homeリーグの目的と審査基準
RoboCup@Homeリーグの主な目標は、家庭や公共の場で人々を支援するロボットの能力向上です。この競技では、以下の能力が特に重要視されています。
- - 音声対話能力:人の音声を正確に理解し、適切に応答できる力。
- - 物体操作能力:日常生活で見られる多様な物体を認識し、効率良く操作できるスキル。
- - 安全性と行動能力:人の状況を把握し、適切な行動を選択する知能。
- - タスク計画能力:状況に応じて柔軟にタスクを計画・実行できる能力。
競技フィールドはキッチンやリビングルームといった実際の生活空間を模しており、ロボットにはその状況に即した実用性、安全性、自律性が求められています。
競技内容の多様性
RoboCup@Homeリーグでは、日常生活で起こりうる様々なシナリオが含まれています。具体的には以下のようなタスクが競技されます。
- - 音声対話タスク:自然な言語での指示に基づき正確に行動する力を試されます。
- - 物体認識タスク:実際の棚やテーブルにある物を認識し、運搬する能力が評価されます。
- - 人の追従タスク:指定した人を識別し、目的地へ案内する能力が求められます。
- - 総合タスク:様々な能力を駆使し、買い物支援や整理整頓など、具体的な生活シナリオを実行します。
これらのタスクを通じて、単一の技術ではなく、知覚、認識、判断、行動を統合したロボットシステムの完成度が試されます。
Happy Robotチームの特長
Happy Robotチームは、出村公成研究室と夢考房プロジェクトが連携して設立され、2012年から本大会に参加しています。2015年以降、国際的な大会でも数多くの成果を挙げてきました。
このチームが設計したロボットは、子どもや高齢者が親しみやすいデザインと鮮やかなカラーを持ち、生活空間における心理的受容性にも焦点を当てています。また、「Happy Edu」というオープンハードウェアも開発しており、教育や研究の現場で利用できる柔軟性を備えています。
さらに、3D LiDARを利用した人物追従システムや、フィジカルAIに基づく行動計画を採用することで、実環境においても信頼性の高い動作が可能となっています。
世界大会成功に向けて
Happy Robotチームは、これまでの成果を基に新型ロボットを開発し、RoboCup2026世界大会で世界のトップチームと競い合う準備を進めています。
大会を通じて、生活支援ロボットの実用化に向けた重要な技術的知見を世界に発信し、次世代のロボティクス分野を担う学生の育成にも貢献することを目指しています。
今後のHappy Robotチームの敗退のない挑戦に、ぜひご注目ください!
詳しいプレゼンテーションは、
こちらのリンクからご覧いただけます。