被災地のいま、防災への意識
2014-09-01 13:00:04
防災の日に考える、被災地の現状と避難訓練の重要性:中学生記者が伝える東北の復興
防災の日に考える、被災地の現状と避難訓練の重要性:中学生記者が伝える東北の復興
9月1日、防災の日にあたり、東北地方太平洋沖地震からの復興状況と、防災意識の向上に向けた取り組みについて、注目すべきプロジェクトを紹介します。
中学生記者による被災地取材
岩手日報社、河北新報社、福島民報社が主催する「スマイルとうほくプロジェクト」では、2013年から「写真で綴る、被災地の『いま』を伝えるプロジェクト」を展開しています。このプロジェクトでは、全国から選抜された中学生が被災地を取材し、その現状を写真と文章で伝えています。本年度は「防災」をテーマに、岩手県釜石市と大槌町で取材活動が行われました。
釜石市と大槌町:復興の歩みと課題
中学生記者たちは、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた釜石市と大槌町を訪問。大槌町の碇川町長や釜石市仙寿寺の柴崎住職、そして「韋駄天競争」というユニークな避難訓練に取り組む下村さんなど、様々な人々へのインタビューを行いました。
取材を通して、中学生記者たちは、震災からの復興における困難さと、人々の粘り強い努力を目の当たりにしました。また、改めて防災意識の重要性、そして、日々の備えの大切さを痛感したようです。
「韋駄天競争」:避難訓練の新しいカタチ
特に印象的だったのが、「韋駄天競争」という避難訓練です。これは、ゲーム性を取り入れたユニークな訓練で、住民の防災意識を高めることを目的としています。中学生記者たちは、この取り組みを通して、従来の防災訓練とは異なる、楽しみながら防災意識を高める方法があることを学びました。
未来へのメッセージ
プロジェクトの成果は、2015年3月に開催された国連防災世界会議でも発表されました。中学生記者たちが被災地で得た経験や気づきは、彼らが将来、地域社会を担っていく上で貴重な財産となるでしょう。
防災意識の向上へ
このプロジェクトは、単なる被災地の現状報告にとどまりません。中学生記者たちの素直な視点と、写真や文章を通して、私たち一人ひとりに防災への意識を高め、災害に備えることの大切さを改めて訴えかけています。
スマイルとうほくプロジェクトのウェブサイトでは、中学生記者たちの取材活動の様子や、ワークショップの様子を写真と動画で公開しています。ぜひ、ご覧いただき、被災地の「いま」を知り、防災への意識を高めるきっかけにしてください。
プロジェクトの目的:未来への継承
このプロジェクトは、東日本大震災の教訓を未来へ繋ぐことを目的としています。被災地の現状を伝え、防災対策の重要性を訴えるだけでなく、人々の復興への努力や、そこから生まれる新たな防災文化の創造を広く知らしめることで、より効果的な防災対策へと繋がっていくことを目指しています。
関係者への感謝
このプロジェクトは、株式会社ニコンの特別協賛、共同通信社の協力のもと、実現しました。関係者各位に深く感謝申し上げます。
今後の展開
このプロジェクトは、今後も継続して行われる予定です。中学生記者たちの活動は、日本の防災意識の向上に大きく貢献するものと期待されています。
会社情報
- 会社名
-
スマイルとうほくプロジェクト
- 住所
- 福島県福島市太田町13-17(福島民報社内)
- 電話番号
-
024-531-4111