全国自治体向け「E-BENEFIT」無償提供開始、特別定額給付金をスムーズに管理

「E-BENEFIT」無償提供の背景と特徴

2020年5月19日、Houyou株式会社が特別定額給付金関連の業務支援アプリ「E-BENEFIT」を、全国の自治体向けに無償提供を開始した。このアプリは新型コロナウイルス感染症に対応するための緊急経済対策として設計されたもので、申請データの安全な共有と管理を可能にする。

「E-BENEFIT」の概要

「E-BENEFIT」は、特別定額給付金に関するマイナポータル申請分の振込業務をサポートするアプリケーションであり、振込業務に必要なデータを自治体内で安全かつ効率的に管理する機能を持っています。特に、北九州市の特別定額給付金室では、すでに5月12日から運用が開始されており、活用事例が期待されています。

アプリの主な機能とメリット

「E-BENEFIT」の最大の特徴は、その迅速なセットアップが可能な点です。アプリをファイルサーバやNASに配置するだけでデータの共有が開始でき、インターネットを介さないためセキュリティ面でも安心です。

高速検索機能

実際の運用では、受付番号を用いて申請一覧を迅速に検索することが可能で、従来の表計算ソフトに比べて著しく高速によって、業務の効率化が図れます。

問題申請の早期発見

さらに、問題のある申請を検出する機能も充実しています。振込業務を完了できないような問題がある申請を警告してくれるため、再申請までの時間を短縮し、円滑な給付につながります。これによって、給付金受給者にとっても嬉しい結果を生むことが期待されます。

会社とアプリの詳細

Houyou株式会社は、福岡県北九州市に本社を置くITシステム開発企業で、代表取締役は福岡広大氏。設立は2014年12月で、情報システムの製造および販売を主な業務としている。「E-BENEFIT」はWindows 10に対応しており、使いやすさと安全性を両立させている。

設立以来、イベントの企画や実施も行う同社は、今後も地域のニーズに沿った開発を続け、地方自治体のデジタルトランスフォーメーションを支援していく方針です。特に、この給付金の迅速な処理は、コロナ禍で困難な状況にある人々にとって必要不可欠なものとなります。