東久留米、脱炭素へ
2025-05-29 17:21:54

未来を拓く共創:東久留米市と東京ガスが歩むゼロカーボンシティへの道

東京都東久留米市は、2050年までの温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」実現へ向け、新たな一歩を踏み出しました。この度、東久留米市は、大手エネルギー企業である東京ガス株式会社と、環境に配慮した持続可能なまちづくりを推進するための包括連携協定を2025年5月29日に締結。この強力なパートナーシップは、市民がより安心して暮らせる、クリーンでレジリエントな都市の実現に向けた取り組みを加速させるものです。

東久留米市は、かねてより地球温暖化対策に積極的に取り組んできました。2023年2月には「東久留米市第四次地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」を策定し、公共施設の省エネルギー化や市民の行動変容を促す様々な施策を実行。さらに、2023年3月には「ゼロカーボンシティ宣言」を表明し、脱炭素社会の実現に向けた強い意志を示していました。今回の東京ガスとの連携協定は、これらの取り組みを一層強化し、実質的な効果を生み出すための重要な基盤となります。

本協定の締結により、両者は多岐にわたる分野で協力していきます。具体的には、ゼロカーボンシティの実現に向けた全体戦略の策定支援から、環境に配慮したエネルギーの調達と公共施設への安定供給、さらにはエネルギーデータの活用による効率的な利用促進まで、包括的なアプローチが期待されます。また、地域のレジリエンス(強靭性)強化にも共同で取り組み、災害に強いまちづくりを推進。地域における新しい価値の創出や、学校教育を通じた環境・エネルギー意識の啓発活動、市職員の意識醸成、そして市民への情報発信など、ソフト・ハード両面からの支援が展開される予定です。これらの連携を通じて、「あんしんして暮らせるまち」という東久留米市の最終目標達成を目指します。

東久留米市の富田竜馬市長は、今回の協定締結について「地球温暖化対策をより積極的に推進していく上で、2050年ゼロカーボンシティの実現は不可欠」と述べ、東京ガスの知見と協力が「大変心強い」と期待を表明しました。市長はさらに、カーボンニュートラルなまちづくりに向けては、市だけでなく市民や事業者一人ひとりが環境問題を「自分事」として捉え、共に取り組む重要性を強調しています。

一方、東京ガスの小西雅子常務執行役員は、同社が掲げる中期経営計画「Compass Transformation 23-25」の中で「エネルギー安定供給と脱炭素化の両立」「ソリューションの本格展開」を重要課題として位置づけていることに触れました。小西常務は、特に2023年11月に立ち上げたソリューション事業ブランド「IGNITURE(イグニチャー)」が、企業や自治体、地域社会の脱炭素化を支援する取り組みを加速させていることを説明。創業以来培ってきた「信頼」と「地域密着力」を活かし、東久留米市との連携を通じて市民・事業者と一体となり、カーボンニュートラルなまちづくりに貢献できることを喜びました。東京ガスはこれまでも東久留米市と環境・防災イベントでの協力を通じて関係を深めており、今回の協定を機に、地域課題の解決と持続可能なまちづくりのための「価値共創」を一層進めていく姿勢を示しています。

この協定は、地方自治体と民間企業が手を取り合い、気候変動という喫緊の課題に立ち向かう現代の模範となるでしょう。東久留米市と東京ガスの協働は、単なる環境対策に留まらず、地域の活性化と住民の生活の質向上にも寄与する、まさに未来志向の取り組みです。両者の連携が、持続可能な社会実現に向けた新たなモデルケースとなることが期待されます。


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会社情報

会社名
東京ガス株式会社
住所
東京都港区海岸1-5-20
電話番号

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