阪急阪神エクスプレスが物流改革に挑む
阪急阪神エクスプレス(以下、阪急阪神)は、このたび可変式輸送用ラックを採用した新たな輸送体制を整えました。これにより、従来のトラックによる複数台配送から、ミルクラン方式を用いた効率的な共同輸配送の実現を図ります。
この取り組みは、国土交通省の物流総合効率化法に基づいており、12月3日に認定を取得。2024年からの開始を予定しています。新しい輸送ラックは、積載効率を向上させ、ドライバーの労働時間の短縮とCO2排出量の削減に寄与する見込みです。
可変式輸送用ラックの利点
新開発の可変式輸送用ラックは、反物繊維の輸送に特化して設計されており、段積み輸送を可能にすることで、すべての貨物を効率よく運搬可能です。この積載方法の改善により、労働時間の削減は年間181時間、全体の63%削減されると見込まれています。
また、従来の配送方法に比べ、トラックの走行距離や利用台数も大幅に削減。その結果として、年間で2トンのCO2排出量の削減が実現されるとのことです。これにより、環境負荷の軽減にもつながります。
物流の2024年問題とは
物流業界では、2024年問題として、ドライバーの労働時間や人手不足が大きな課題となっています。これに対処するため、阪急阪神エクスプレスは、効率的な物流システムを構築する必要があります。
この新たな取り組みは、単に業務の効率化を図るだけでなく、環境への配慮も大きなテーマとして掲げています。今後は、可変式輸送用ラックの増産とともに、他の長尺貨物を持つさまざまなお客様へのサービスも展開する予定です。
さらなるサービスの拡充を目指して
阪急阪神エクスプレスは、国内外における拠点ネットワークの拡充も計画しており、お客様の多様なニーズに柔軟に対応するためのサービスを強化しています。グローバルに展開する国際輸送サービスだけでなく、地域密着型のロジスティクスも提供していく所存です。
物流業界が直面する課題解決に向けて、阪急阪神エクスプレスは、より良い未来の実現に向けて、一層の努力を重ねていくことでしょう。これからの阪急阪神の取り組みに注目が集まります。
会社情報
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