Criteoのリテールメディアがdショッピングに導入
フランスを本社に持つCriteoが、NTTドコモの総合通販サイト「dショッピング」へのリテールメディア・プラットフォームの導入を発表しました。この新しい取り組みは、広告運営を一層効率的にすることを目的としています。具体的には、dショッピング内の広告枠の運用が簡素化され、出店している店舗は自社商品をさらに多くの顧客に届けられるようになります。
dショッピングにおける新しい広告体験
Criteoのリテールメディア・プラットフォーム導入により、dショッピングの利用者に対して、興味や関心に応じたパーソナライズした広告の配信が可能になります。これにより、新たな顧客を引き寄せるだけでなく、コンバージョン(購入率)の向上も期待されています。さらに、Criteoのプラットフォームを通じて、広告主はキャンペーンの内容や予算調整を容易に行えるため、よりフレキシブルな広告配信が実現できます。
dショッピングは2012年からスタートしたプレミアムECサイトで、EC市場が急成長する中での重要なプレイヤーとしての地位を確立しています。Criteoの導入により、広告枠の運営の複雑さが軽減され、ブランドや広告主はシンプルかつ効果的な方法で新規顧客の獲得や販売促進が可能となります。これにより、出店店舗にとってもメリットが大きいのです。
リテールメディア市場の未来とは
調査によると、リテールメディア広告市場は2028年までに1兆845億円規模に成長すると見込まれています。この成長を受けて、Criteoは他の事業者とともにネットワークを形成し、業界全体の推進役を果たす考えです。
オールアバウトライフマーケティングの繁岡和枝氏は、「dショッピングでは出店店舗数が増加し、モール内でのSKU(Stock Keeping Unit)の訴求が重要となっている」と述べ、Criteoのリテールメディア導入に期待を寄せています。店舗にとっては、簡単に商品をプロモーションできる場が与えられる一方、利用者には関心に沿った商品へとスムーズにアクセスできることが望まれています。
日本代表取締役のグレース・フロム氏は、このパートナーシップについて「日本のリテールメディア市場は急成長しているが、複雑さがある中で、Criteoのプラットフォームは柔軟性が高く、広告キャンペーンの実施をシンプルにできる点が評価されている」と強調しています。今後も顧客のニーズに応じたサービス提供を通じて、市場の発展に寄与することを目標としています。
dショッピングとCriteoの取り組み
dショッピングは、「食品」や「日用品」、さらには「家電」など多岐にわたる商品を約700万点取り扱い、利用者はdポイントを貯めたり使ったりすることが可能です。「dショッピング」は、NTTドコモが運営し、便利で安心なショッピング体験を提供しています。また、オールアバウトライフマーケティングは、リターゲティング広告の分野でも既に実績があるため、ユーザーに向けた販促活動がスムーズに進むことでしょう。
Criteoとdショッピングの連携により、新しい時代のリテールメディア市場がどのように進化していくのか、今後の動向から目が離せません。