クラウドセキュリティを支える新サービス「CNAPP」
近年、企業の情報資産がクラウドに集約される流れが加速しています。それに伴い、クラウドサービスに対するサイバー攻撃も増加し、企業にとってこの問題は見逃せない課題となっています。そこで登場するのが、キヤノンITソリューションズ株式会社が提供を開始した「CNAPPサービス」です。このサービスは、クラウド環境のセキュリティリスクを継続的に診断し、可視化することを目的としています。
CNAPPサービスの概要
「CNAPPサービス」は、イギリスのサイスケール社製の依存性分析ツール「Cyscale」を使用し、顧客のクラウド環境(AWS、Azure、Google Cloudなど)に対して、セキュリティリスクを一元的に監視・診断します。データの漏えいや誤った設定など、クラウド利用時のリスクを未然に防ぐための強力なサポートを提供します。
サービスの背景
クラウドサービスの普及により、企業はデータや情報をクラウドに依存するようになっていますが、この傾向はサイバー攻撃の増加を招いています。特に、クラウドサービスの設定ミスによる情報漏えいの事例も多く、専門的なセキュリティ対策が求められています。こうした環境下で注目されているのが「Cloud Native Application Protection Platform」(CNAPP)です。これは、複数のセキュリティ対策を結び付けて、広範囲なクラウドインフラのセキュリティを維持するプラットフォームです。
CNAPPサービスの特長
1. 株式会社が運用・監視を担当
キヤノンITSがCNAPPツールの導入から運用、監視までを一手に行い、顧客自身がクラウド設定状況を簡単に確認できる直感的な操作画面を提供します。
2. わかりやすいレポートを提供
月次で診断結果をまとめ、インターネット上に公開されている資産情報や設定変更点、修復方法などをわかりやすくレポートすることで、企業のセキュリティ状況を把握しやすくします。
3. 予算に応じたプラン選択
CNAPPサービスは、予算や利用状況に応じて二つのプランを選択できます。Managedプランでは、毎日設定診断を行い、継続的なリスク可視化を実現。Spotプランでは必要に応じた単発の診断サービスを提供します。
今後の展望
キヤノンITSは「SOLTAGE」ブランド下にさまざまなITインフラサービスを展開しています。今後もクラウドセキュリティの領域を強化し、お客様が抱える情報漏えいの懸念に応えるべく、ワンストップで支援する体制を整えていくとのことです。また、企業のデジタル変革を進めるためのソリューションも提供し続けていきます。
価格と提供開始日
- - CNAPPサービス Managedプラン: 月額35万円~(税別)
- - CNAPPサービス Spotプラン: 1回利用で40万円~(税別)
- - 提供開始日: 2024年12月12日
これからの時代、クラウドセキュリティの強化はますます重要となります。キヤノンITSの新しいCNAPPサービスは、企業が安心してクラウドを利用できる環境を提供するための強力な味方となるでしょう。