戦火の中で夢を追い続ける少女たち：国際ガールズ・レポート2024発表

戦火の中で夢を追い続ける少女たち

国際NGOプラン・インターナショナルが発表した「世界ガールズ・レポート2024」は、紛争下で生きる女の子たちと若者たちの現状を映し出しました。このレポートは、世界で直面する教育の危機や生活条件の悪化、そしてそれによる精神的苦痛についての深刻な実態を明らかにしています。

調査の背景

10月11日の国際ガールズ・デーを前に、プラン・インターナショナルは年次報告を発表。2024年のテーマは「それでも私たちは夢をみる：紛争下で生きる女の子とユース」です。対象となるのは、カメルーン、コロンビア、エチオピア、レバノン、モザンビーク、ナイジェリア、スーダン、ウクライナ、フィリピンの10カ国から選ばれた若者9995人です。

調査結果の概要

調査結果では、紛争下での生活が若者たちに与える影響が浮き彫りとなりました。自立や教育の機会が奪われていることが明らかになり、特に思春期の少年少女は家庭の事情により学校を辞めざるを得ない状況にあります。

彼らは武装集団による徴用や、性的暴力など多くのリスクに晒されています。レポートによれば、54％が精神的苦痛を訴え、55％が睡眠に悩まされています。また、27％は日常生活の中で性的暴力やその他の暴力のリスクに直面していると答えています。

プランの呼びかけ

プランは調査の結果を受けて、国際社会に対し緊急の行動を求めています。具体的には、即時停戦を実施し、女の子たちの声を反映した平和的な交渉を進めることが求められています。さらに、教育の重要性も強調されており、平和教育や安全な学校の実現に向けた支援を呼びかけています。

未来へ向けたメッセージ

「国際ガールズ・デー2024年のテーマは『THINK FOR GIRLS～平和な世界にむけて心をひとつに』」です。プランの活動は、どんな状況下でも子どもたちが安全で幸福な環境で育つことを目指しています。

20年以上にわたり、プランは80カ国以上で、差別や偏見に直面する子どもや若者とともに活動しています。彼らが夢を持ち、実現できる社会を築くために、私たち一人ひとりが声を上げることが大切です。