子どもたちの命を守る!ベトナムでの溺水防止教育の取り組み
毎年、ベトナムでは約1,800人もの子どもたちが水の事故で命を失っています。これは、河川や湖、運河が多く、雨季には洪水が発生しやすい環境が大きな要因とされています。この深刻な社会問題を受けて、日本のサギヌマスイミングクラブを運営する株式会社エスアンドエフは、筑波大学の名誉教授椿本昇三氏と協力し、2026年10月28日から11月1日までの5日間にわたり、ダナン、ハノイ、ハイフォンの3都市で水難事故防止のための教育プログラムを実施しました。
プロジェクトの背景
ベトナム保健省の発表によると、6歳から15歳の子どもにおける死亡原因のトップは水の事故です。特に、日常の中で水の事故が突如として発生するため、泳ぐ技術だけでなく、水辺の危険を理解し、緊急時に自らを守る能力が求められています。エスアンドエフは、日本のスイミングクラブで培った指導ノウハウと椿本氏の専門知識を持って、この活動を実施しました。
具体的な活動内容
1. 安全教育の直接指導
椿本昇三氏が中心となり、プログラムでは「自分の命を守るための水辺の安全教育と着衣泳の実践」がテーマです。参加者は、実際に水辺で事故が発生する状況を想定し、緊急時に冷静に対応する方法や、服を着たままでの水中での体験、体力を消耗せずに泳ぐテクニック「エレメンタリーストローク」を学びました。
2. 持続可能な教育のためのインストラクター育成
一度限りのイベントで終わることなく、各会場では現地の水泳指導者や体育教員向けの研修も行いました。これにより、参加者が新たな指導者となり、ベトナム国内での継続的な水難防止教育の普及を目指します。これにより、未来の世代においてもこの知識が引き継がれる仕組みが作られます。
3. 姉妹校との協力
姉妹校であるFuji Swimming Clubのコーチ陣もプログラムに参加し、現地の水泳指導者と連携したことで、講習後もベトナムでの教育が持続できる体制を整えました。現地の大学幹部や日本国総領事館の領事も出席し、国際協力モデルの形成を目指しました。
各地での開催状況
- - ダナン: 10月28日に大学生や教員向けに約200名が参加。
- - ハノイ: 31日には約200名が参加し、現地の指導者も支援。
- - ハイフォン: 11月1日に約80名が参加し、スムーズな運営が行われました。
合計で約480名の参加を記録し、大きな成果を上げました。
主催者のメッセージ
株式会社エスアンドエフの事業本部長であり現地代表の鮎澤貴孝氏は、溺水防止には水に関する正しい知識の伝達が不可欠であり、教育の重要性を強調しました。また、椿本氏は、「今回のイベントが初歩的な水の安全教育の啓発活動として、子どもたちの学習意欲を引き出すきっかけとなった」と語りました。
今後の展望
この活動をただのイベントで終わらせるのではなく、持続可能な「日越溺水防止教育ネットワーク」の構築を目指します。大学やスポーツ団体、教育機関を巻き込み、未来の共同事業や人材交換に繋がる基盤を築いていく所存です。
会社概要
- - 会社名: 株式会社エスアンドエフ
- - 所在地: 神奈川県川崎市宮前区鷺沼1-11-17 STR73ビル 4階
- - 代表者: 小倉 謙
- - 事業内容: スイミングクラブ運営、パーソナルトレーニングジム運営等
このプロジェクトを通じて、日本とベトナムの国際協力が進むことが期待され、多くの子どもたちが安心して水辺での活動を楽しめる未来につながることを願います。