クモノスコーポレーション、SGインキュベートから1億円調達
3Dデジタル化技術を駆使し、社会インフラの点検やデジタルツイン構築を手掛けるクモノスコーポレーション株式会社が、西部ガスグループの投資会社であるSGインキュベート株式会社から1億円の資金調達を実施したことを発表しました。これにより、同社の累積資金調達額は16億円に達します。
今回の資金調達では、西部ガスグループとの連携強化が重要なポイントとなります。ガスエネルギー事業や不動産、食関連など、多様な事業を展開する西部ガスグループの幅広いネットワークを活用することで、クモノスコーポレーションは事業基盤を強化し、更なる成長を目指します。
資金の具体的な活用方法
調達資金は、主に以下の3つの用途に充当される予定です。
1.
3Dデジタルデータ利活用の拡大: クモノスコーポレーションは、これまで培ってきた3Dレーザースキャニング技術(3DLS)を用いた高精度な3Dデジタルデータ作成技術をさらに発展させ、様々な分野への応用を目指します。
2.
3D空間プラットフォームの普及: 3Dデジタルデータを活用した空間情報プラットフォームの開発・普及を進め、より多くのユーザーが3Dデータの利便性を享受できる環境づくりに貢献します。
3.
遠隔インフラ点検技術の高度化・汎用化: ドローンやAI技術などを活用した遠隔インフラ点検技術の開発・向上により、安全かつ効率的なインフラメンテナンスを実現します。
これらの取り組みを通して、クモノスコーポレーションは、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
クモノスコーポレーションの強み
クモノスコーポレーションは、1995年の創業以来、3D計測技術のパイオニアとして、日本の社会インフラ整備に貢献してきました。特に、独自開発の「KUMONOS」システムは、100m先の0.2mmのひび割れも検出できる高精度を誇り、国内外の道路、橋梁、ダムなどの点検に広く活用されています。
長年の実績から得られた豊富なデータと高い技術力は、同社の大きな強みです。これまでに3000件以上の計測実績、約300台の3Dレーザースキャナー導入実績を誇り、国内における3DLS技術のリーディングカンパニーとして確固たる地位を築いています。
受賞歴
クモノスコーポレーションは、その技術力と社会貢献が認められ、経済産業省、国土交通省、文部科学省などから数々の賞を受賞しています。ものづくり日本大賞経済産業大臣賞優秀賞など、数々の栄誉ある賞を受賞しており、その技術力の高さが証明されています。
今後の展望
今回の資金調達を機に、クモノスコーポレーションは、3Dデジタル化技術によるDXソリューションの提供を加速させ、社会全体への貢献を更に拡大していくことを目指しています。 デジタルツイン技術を活用した新たなビジネスモデルの創出にも期待が寄せられています。
会社概要
設立: 1995年3月
代表者: 代表取締役 中庭 和秀
所在地: 大阪府箕面市船場東2丁目1番15号
資本金: 1億円(2024年1月現在)
問い合わせ先
クモノスコーポレーション株式会社
広報宛
[email protected]
電話:072-749-1188