介護の仕事の本質を探る新しい試みとは
介護の仕事は、単なる業務ではなく、人の尊厳を守り、支える大切な職業です。しかし、現在の日本では介護人材不足が深刻な問題となっています。高齢化社会が進展する中で、2024年には高齢者の数が約3,928万人に達すると予測され、同時に介護職員の必要数は約57万人に迫るとされています。この現状を受けて、大阪府の介護職の魅力を発信するための動画コンテンツが制作されました。
動画コンテンツの内容
このプロジェクトでは、若者に介護の仕事についての理解を深めてもらうことを目的とした動画が公開されています。その中には、「焚き火トーク」という形式で介護の若手職員たちが集まって本音を語る内容が含まれています。このトークでは、介護業務に対する疑問やその魅力を自分たちの言葉で語り合うことで、視聴者にリアルな介護の現場を伝えます。
焚き火トーク ー介護×ポロッと本音ー
続いて「検証!カイゴのゴカイ学」という動画シリーズでは、介護の仕事というテーマを考古学、脳科学、ロボティクスといった異なる視点から深く掘り下げます。
1. 考古学編
「人類は、いつ介護をはじめたの?」という疑問に対しては、考古学者の藤田先生が登場します。彼は太古の人骨を通じて介護の起源を探ります。多くの人が疑問に思う「なぜ人は介護をするのか」という点に迫ります。
考古学編
2. 脳科学編
脳科学の視点からは、恩蔵先生が登場し、認知症などの症状が脳に与える影響を詳しく解説します。また、周囲の人々が認知症の方とどのように接すればよいかについても言及します。
脳科学編
3. ロボティクス編
最後に、東北大学の平田先生がロボティクスの観点から未来の介護ロボットについてお話しします。AI技術が進化する中、どのように介護の現場で活用できるのか、そして人間とロボットの関係性について考えます。
ロボティクス編
特設サイトと今後の取り組み
これらの動画は、「シゴト探求プロジェクト」という特設サイトで見ることができ、さらなる関連情報も提供されています。また、介護業界でのインターンシップの様子を追ったドキュメンタリー動画も今後公開される予定です。このプロジェクトは、自分自身の未来を考える機会を若者に提供し、介護の仕事に対する理解を深めることを目指しています。
特設サイト「シゴト探求プロジェクト」
NPO法人Ubdobeについて
このプロジェクトは、大阪府からの委託を受けて、NPO法人Ubdobeが受託しています。彼らは医療や福祉の専門性を活かし、社会課題の解決を目指した多様な活動を行っています。参加を希望する方は、同団体までお問い合わせください。