地球温暖化に対応した新たな美味しさ
地球温暖化が進む中、日本各地で波紋が広がっていますが、中でも新潟県では未利用魚の「エソ」が水揚げ量を増加させ、多くの可能性を秘めています。オイシックス・ラ・大地株式会社が新潟アルビレックス・ベースボール・クラブと手を組み、エソを使った新しいスタジアムグルメ「がたほーボール」を開発したことが発表されました。この商品は、2025年6月6日から新潟県のHARD OFF ECOスタジアムにおいて販売が開始される予定です。
通常は廃棄されがちな「エソ」
「エソ」は西日本では高級魚として重宝される一方、新潟においてはあまり知られていません。この魚は風味豊かで食感も優れているものの、小骨が多いため家庭での食事には向かず、これまで流通はほとんどありませんでした。真鯛やのどぐろと共に網に入ることが多いものの、多くが廃棄されていたのが現実です。
新たな価値の創出
オイシックス・ラ・大地は新たな名物を作ることで、地域の食材を有効活用し、フードロス問題にも立ち向かうことを目指しています。新潟市に本社を構える株式会社バイオガールの協力を得て、「エソ」の調達から加工までを新潟県上越市の株式会社新潟アパタイトが担います。特に障がい者の就労支援に繋がる取り組みとして、このプロジェクトが位置付けられています。
「がたほーボール」の魅力
「がたほーボール」は、エソのすり身を使用したスタジアムグルメで、豆腐入りのサクサクした皮の中にプリプリとした食感のエソが詰まっています。老若男女が楽しめるアメリカンドッグスタイルで、味わい深い一品が500円で提供されます。この商品名の「がたほー」は日本のプロ野球の応援文化を反映したネーミングで、ファンたちの強い愛情が込められています。
地元産食材の利用拡大
オイシックス新潟アルビレックスBCは、新潟県産の食材を活かしたスタジアムグルメの開発に注力しており、選手の食環境の改善にも取り組んでいます。今回の「おたすけスタジアムグルメ」により、地元の特産品を余すことなく堪能できる機会が提供されることとなり、県外からの訪問者にも楽しんでもらえることを狙っています。
フードロス削減への取り組み
この活動は単なるグルメ開発に留まらず、サステナブルな食文化を築くための重要な試みです。オイシックス・ラ・大地は食品廃棄物削減を目指し、規格外野菜を利用したミールキットを開発するなど、社会課題を解決するために多角的なアプローチを取っています。この新たなプロジェクトは、これらの取り組みの一環として、特にフードロスを減少させる顕著な成果をもたらすことが期待されています。
商品の販売概要
- - 商品名: Oisix監修 おたすけスタジアムグルメ「がたほーボール」
- - 販売場所: HARD OFF ECOスタジアム新潟のホームゲーム
- - 販売価格: 500円(税込)
- - 発売日: 2025年6月6日(金)
まとめ
新潟の未利用魚「エソ」を活用した新たなスタジアムグルメ「がたほーボール」は、地域の食資源を有効に活かすことで、新潟の食文化の魅力を発掘し、全国に発信していく素晴らしい取り組みです。地元の人々はもちろん、県外からの観客にも是非味わってほしい一品です。フードロス削減への寄与も含めて、今後このプロジェクトがどのような成長を遂げるのか、期待が高まります。