NEDOの新たな挑戦！生体信号を活用した運動データ解析コンペ開催

NEDOの新たな挑戦：生体信号を活用した運動解析プログラム

概要

NEDO（新エネルギー・産業技術総合開発機構）は、技術と社会的課題の解決に向けた新しいプログラム「NEDO Challenge, Motion Decoding Using Biosignals」の公募を開始しました。これは、データを駆使してヒトの運動行動を理解するためのプロジェクトであり、特にスケートボードを使った実験データを活用します。

プログラムは、株式会社国際電気通信基礎技術研究所がデータ準備を、株式会社SIGNATEが企画運営を担当し、400万円もの懸賞金が用意されています。特に、スケーターから収集された生体信号データを解析することで、動作予測の精度向上を目指します。この取り組みは、将来的に脳と筋骨格系の相互作用を理解するための技術研究へと繋がる予定です。

プログラムの目的

NEDO Challengeは、幅広いアイデアを募集することで、新たな産業の創出や既存の社会課題解決に寄与することを目的としています。過去のプログラムには、「衛星データを用いた環境保護」や、「リチウムイオン電池の安全性向上」など、多様なテーマがありました。

生体信号データの重要性

本プログラムでは、脳波（EEG：Electroencephalogram）や筋電位（EMG：Electromyogram）といった生体信号が重要な役割を果たします。これらの信号は、ヒトの意図や動きに密接に関連し、その解析によって身体能力を補完・拡張する可能性が秘められています。特に、スケートボードの動作を理解することで、類似の運動を必要とする様々な分野にも応用できる知見が得られるでしょう。

応募テーマと賞金

参加者は以下の二つのテーマに挑戦できます：
1. スケートボードトリック分類チャレンジ：スケートボードの運動パターンを解析するテーマで、頭皮からの生体信号データを用いて、特定のトリックを分類します。
2. スケートボーダー重心位置予測チャレンジ：下肢の皮膚表面からの生体信号データを使い、運動状態を解読します。

上位者には、以下の懸賞金が用意されています：

- 1位：100万円
- 2位：50万円
- 3位：25万円
- 4位：15万円
- 5位：10万円

賞金とは別にアイデアが特に優れている参加者には、特別賞が交付される可能性もあるとのことです。

スケジュール

このプログラムは次のスケジュールで進行します。

- 公募期間：2024年7月25日（木）～10月28日（月）
- 審査期間：2024年10月～11月
- 受賞者決定・表彰式：2024年12月
- 懸賞金交付：2025年3月

応募に関する詳細情報はNEDO Challengeの専用サイトで確認できます。興味のある方はぜひ参加し、新しい技術の可能性に挑戦してみてください。

まとめ

「NEDO Challenge, Motion Decoding Using Biosignals」は、データ解析と運動科学の未来を繋ぐ重要なプログラムです。生体信号を利用することで、運動制御の理解を深め、人型ロボット技術の進展にも寄与が期待されます。これを機に、多くの研究者や技術者が集い、新たな知識が生まれることを期待しています。