伝統工芸支援の受賞者
2024-09-03 12:16:59

日本の伝統工芸を支えるDENTOの2024年度受賞者が決定

日本の伝統工芸を支えるDENTOの2024年度受賞者



特定非営利活動法人DENTOが発表した2024年度の伝統工芸支援プログラムの受賞者は、次世代を担う職人や作家たちによる数々の素晴らしい取り組みを反映しています。本プログラムは、日本の伝統工芸の担い手を支援することを目的としており、2024年度の公募期間では多くの応募がありました。

受賞者の一覧



受賞者は以下の通り、若手職人支援プログラムに11名、DENTOアワード商品の部門に29名、さらに新商品アイデアの部門に14名がそれぞれのカテゴリで選出されました。これらの受賞者は、高い技術力と独自の視点を持った若手職人や作家たちです。

若手職人支援プログラムの受賞者



西村圭功漆工房は、漆器作りにおいて非凡な技術を持ち、茶道具を中心に手がけています。彼の工房は代々受け継がれてきた知識と技術を次世代に伝承することに努めています。特に、漆器制作の根幹を成す木地製作技術の育成に注力し、未来の職人育成に貢献しています。西村氏は、「五感を通して感じる漆の美しさを世界中に届ける」という使命感を持っており、2026年にはヨーロッパでの個展を目指しています。これに対し審査委員会は、分業による生産体系が崩れつつある状況を危惧し、西村工房の弟子育成活動を高く評価しました。

DENTOアワード① 商品・作品部門の受賞者



有栖川織物有限会社は、伝統的な西陣織を元にしたアパレルブランド「N’s 1182」を展開しています。伝統的な技法を駆使し、一点一点丁寧に製品を作り上げる姿勢を持ち、大量生産とは異なる本物の価値を追求しています。特に、帯の幅といった制約を逆手に取り、独創的なファッションアイテムを生み出している点が評価されました。審査会も、伝統を生かしつつ新しいファッションを世界に提案しようとする姿勢を称賛しています。

DENTOアワード② 新商品アイデア部門の受賞者



兵庫県北部の伝統工芸品「豊岡杞柳細工」を扱うKORI ANRI JAPANは、本物の手仕事を重視し、柳を使用した新たな商品を開発しています。古典的な柳行李に加えて、ウォールアートやランプシェードなど、革新的なアイテムへの挑戦を続けています。彼らは伝統を尊重しながらも新たな表現を追求し、素材や技術の新しい可能性を広げようとしています。審査委員会はこのアプローチに注目し、支援を決定しました。

支援活動と未来への展望



今回の受賞を通じて、DENTOは日本の伝統工芸が未来にも受け継がれていくことを期待しています。来年度も引き続き伝統工芸の支援プログラムを実施する予定であり、さらなる職人の育成とアイデアの発掘が期待されています。

また、能登半島地震で被害を受けた伝統工芸団体に対しても支援金を送るなど、DENTOは日本の伝統工芸を守るための取り組みを行っています。これからも多くの人々が伝統工芸の魅力を体験し、次世代へとつなげていくことが求められています。


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会社情報

会社名
NPO DENTO
住所
京都府京都市右京区山ノ内宮脇町15-1クエスト御池2F
電話番号
080-4134-2606

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