近日、TIS株式会社とSCSK株式会社の2社が、ノーコード開発ツール「CELF」に関するパートナーシップ契約を締結したことを発表しました。これにより、TISは自身の取引先企業に対して「CELF」を提供することが可能となり、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に寄与することを目指します。
1. DX推進の背景
近年、企業の業務効率化や生産性向上を目的としたDXの重要性が増しており、各企業ではデータ管理にExcelが広く使われています。しかし、プロジェクトや業務のニーズに応じてデータを扱うことが多いため、Excelの利用が逆にDXの施策を阻む要因になっている場合があります。多くの企業からは、Excelの利点を活かしつつも、データ管理を一元化する新しい仕組みの必要性が訴えられていました。これらのニーズに応える形で、TISはSCSKと提携し、ノーコード開発ツールを用いたシステム構築を開始します。
2. ノーコードツール「CELF」の特徴
「CELF」は、SCSKが開発したノーコードツールであり、Excelに近いインターフェースと操作性を特徴としています。これにより、業務アプリの開発や利用が誰でも行いやすく、企業の様々な業務プロセスに柔軟に対応できます。すでに国内外で約1,300社の実績があり、利用シーンとしては予算実績管理、案件管理、データベースの構築など、現場に密着した用途が挙げられています。また、リレーショナルデータベースを用いることで、データの蓄積や他システムとの連携も実現可能です。
3. TISの役割と今後の展望
この提携によって、TISは主に「CELF」のライセンス販売や、企業向けのアプリ開発支援を行います。特に金融業界においては、半世紀以上の開発実績と顧客基盤を有しており、各企業が抱える個別の業務効率化に向けた支援を行います。今後は、様々な業種における業務の可視化や効率化、さらには自動化を進めることで、ITを活用する企業のDXをワンストップでサポートする方針です。
4. TISとSCSKの取り組み
TISとSCSKは共に、「2030 年 共創ITカンパニー」を実現するためにITを基盤とした新たな挑戦に取り組んでいます。各業界の課題解決に向け、両社が協力してデジタル技術を駆使したソリューションを提供し、持続可能な社会の実現を目指しています。
この提携に関するさらなる詳細は、TISとSCSKの公式ウェブサイトをご確認ください。