PKSHAと東北大のAI
2025-10-31 12:16:24

PKSHAと東北大学、説得対話AIの新技術が国際会議に採択

新たな解析を実現する説得対話AI技術



株式会社PKSHA Technologyと東北大学が共同開発した最新の対話AI技術が、業界注目の「EMNLP 2025」に採択されました。この研究は、対話AIの革新を目指し、顧客に対しより効果的なコミュニケーションを実現することを目的としています。

研究の背景


生成AI技術の発展に伴い、さまざまな分野でAIの活用が広がっていますが、特に対話においては、人間のように自然かつ効果的にコミュニケーションを取る能力が求められます。しかし、現行の対話AI技術は、依然として人間のパフォーマンスには達していないのが現状です。そこで本研究では、行動心理学や社会心理学を応用した「説得対話AI」という新たな枠組みを提案しました。

研究内容と成果


今回の研究成果は、特に意欲の低い層を対象にした際の説得力を向上させることに成功しました。具体的には、対話の中で使用する戦略を多様化し、対象者に対しどのように説得するかを科学的に解明しました。このアプローチは画期的であり、通常では難しいとされる促進活動を実行可能となります。論文は「Enhancing Persuasive Dialogue Agents by Synthesizing Cross-Disciplinary Communication Strategies」と題され、実際のデータセットを通して効果が実験的に証明されています。

エクスペリメントと結果


研究チームは、P4GとDailyPersuasionという二つの異なるデータセットを利用して実験を行いました。結果として、従来のアプローチに比べ、説得成功率が大幅に向上するという見込みが得られました。この成果は、特に購買意欲の低い潜在顧客に対しても高い効果を示すことが確認され、今後の広告や販売戦略において活用が期待されています。

EMNLP 2025の重要性


「EMNLP 2025」は、自然言語処理に関する国際的な会議であり、毎年世界中から新たな研究成果が集まる場であります。今年は中国の蘇州にて開催され、特に産業応用に関連した最新の技術が議論される重要な場です。今回採択されたIndustry Trackにおいては、実用化に向けた技術革新や実装を重視した発表が評価されます。

今後の展望


PKSHA Technologyでは、この新たな技術を基にした「説得対話AI」の実用化を進めます。特に、コンタクトセンターや営業現場でのコミュニケーション能力の強化を図り、企業の成長に寄与することを目指しています。また、社会課題の解決にも貢献することをミッションとしており、人とAIが共に発展していく未来を実現するための基盤を築くつもりです。

東北大学の役割


本研究を支える東北大学は、元々自然言語処理の分野で国内外に広く認知される高い研究力を持っています。この研究センターは、AI技術の開発や応用を強化するため、さまざまな分野に挑戦しています。将来的には、AIと人間との協力によってより良い社会の実現を目指します。

PKSHA Technologyと東北大学の共同研究は、今後のビジネスシーンに新しい風をもたらす可能性を秘めており、その実用化が待ち遠しい限りです。


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会社情報

会社名
株式会社PKSHA Technology
住所
東京都文京区本郷 2-35-10本郷瀬川ビル 4F
電話番号

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