地域貢献の英語マニュアル
2025-01-21 13:34:20

金沢工業大学が地域貢献の一環として英語マニュアルを制作

金沢工業大学では、学生たちが地域住民のニーズを捉え、外国人住民向けの英語マニュアルを制作しました。このプロジェクトは日本語教育と英語教育を融合させたものであり、地域社会に貢献することを目的としています。

まず、この取組みの背景として、金沢工業大学の日本語プログラムと英語教育の一環として学生たちが地域貢献を行うことが挙げられます。学生たちは、金沢工業大学周辺に住む外国人住民の声を反映させることで、実際に必要とされている情報を適切に提供することを目指しています。これにより、地域のニーズに即した解決策を見出すことができたのです。

特に注目すべきは、2023年度の活動で、外国人住民が「住民異動届」を提出する際に直面した課題に対処したことです。実際のインタビューを通して、住民が困難を感じているポイントを洗い出し、それに基づいて『住民異動届』の英語マニュアルを作成しました。このマニュアルは、2024年1月28日から野々市市役所および金沢工業大学のウェブサイトでフリーダウンロードが可能です。地域住民にとって、これは大いに役立つ情報源となるでしょう。

また、外国人住民同士の交流の場が不足しているとのフィードバックを受けて、2024年度には交流ワークショップの開催を計画しています。このワークショップは、学生と外国人住民が双方向で意見を交わし、相互理解を深める良い機会になるでしょう。

プロジェクトは「デザイン思考」を取り入れており、これにより共感から始まり、住民のニーズを具体的に絞り込み、解決策を考えていく過程が重視されています。共感段階では実際の住民生活の観察やインタビューを行っており、その後、収集したデータを分析して、真に求められるニーズを特定します。

このような取り組みを通じて、金沢工業大学の学生たちは地域社会との関わりを深め、お互いの文化を理解合う多文化共生を目指しています。また、今回のプロジェクトでは、公益財団法人澁谷学術文化スポーツ振興財団からの助成を受けて、印刷やワークショップなどの活動が実現しています。

最後に、今回制作されたパンフレットは、参加学生の努力の結晶です。金沢工業大学の学生たちは、この取り組みを通じて、地域の皆様と共により良い未来を築くことを目指しています。

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