愛知県みよし市が新たな手続き支援システムを開始
愛知県みよし市で、株式会社アスコエパートナーズが開発した『わたしの手続きコンシェルジュ:手続きナビ』が導入されることになりました。この取り組みは、総務省が推進する令和5年度自治体フロントヤード改革モデルプロジェクトの一環で、効率的な手続き支援を提供することを目指しています。
導入の背景
みよし市は、行政手続きにおいて住民が抱える課題を解決する必要性を認識しています。市役所職員が市民役となり、実際の手続きを体験することで、必要な手続きがどの課に行けば良いのかわからない、一度市役所へ行ったにもかかわらず必要な書類を忘れたために再度訪問が必要となることなどが判明しました。
加えて、同市の高齢化率は約19%で比較的若い街ですが、保育園入所申し込みの電子化や各種アプリの導入が進められています。こうした施策を通じて、オンライン申請の導入が進んでいますが、申請方法がバラバラであったり、何をどう申請するかが不透明であるといった課題を抱えていました。そこで、アスコエパートナーズの手続きナビを導入することで、これらの問題を解決することを目指しています。
機能概要
『わたしの手続きコンシェルジュ:手続きナビ』では、簡単な質問に応じて住民に必要な手続きや準備すべき書類、手続きの場所を案内するシステムです。ユーザーは質問に答えるだけで、自分の状況に合った手続きが簡単に見つけられます。また、従来の手続き案内に加え、マイナンバーカードを活用し、申請フォームへの情報自動転記が行えるなど、利便性が向上しています。
このサービスの最大の特徴は、ナビエンジンによる質問数の最適化です。これにより、利用者の負担が軽減され、職員と自然に会話をしながら手続きを進める感覚で進行できる点が評価されています。さらに、住民が複数の課にまたがる手続きを網羅的に把握できるため、申請漏れや手戻りを防ぐことが可能です。
今後の展望
みよし市では、このサービスを通じて市民にオンライン申請の選択肢を提供することにより、行政手続きを効率化し、職員の業務負担を軽減することを考えています。また、得られたデータをもとに、新たなサービスの展開も見込まれています。今後は市民からの問い合わせに対する回答も本サービスで対応可能になることから、職員がより創造的な業務に集中できる環境を整えることができるでしょう。
まとめ
『わたしの手続きコンシェルジュ:手続きナビ』は、愛知県みよし市における行政サービスのデジタル化への大きな一歩です。住民が自分の手続きを簡単に理解できる環境を提供し、行政業務の効率化を実現する取り組みとなっています。アスコエパートナーズは今後も引き続き、より良い行政サービスの提供と、市の活性化に貢献していくでしょう。