沖縄の味噌蔵が未来を見据える新たな挑戦
沖縄県那覇市・首里に位置する「玉那覇味噌醤油」は、琉球王朝時代から続く160余年の歴史を誇る味噌蔵です。この蔵は、古くから続く木桶仕込みに特化し、地元の人々に愛され続けてきました。しかし、近年「木桶の老朽化」や職人不足といった大きな課題に直面しています。これを受け、蔵は新たな木桶の製作を目指し、クラウドファンディングに挑戦することを決意しました。
沖縄伝統の味を守るために
玉那覇味噌醤油が木桶仕込みを続けられているのは、沖縄本島唯一の存在としての誇りでもあります。しかし、潮風や湿気の影響により、木桶は劣化が進み、職人の数も限られています。木桶は微生物を育む重要な役割を果たし、これを失うことは伝統技術の消滅につながります。そこで、味噌の道具として新たに木桶を調達し、沖縄の木桶文化をつなげるプロジェクトが始動しました。
このプロジェクトでは、まず2本の新しい木桶を製作し、最終的には10年以内で20本を揃える計画です。木桶調達は困難な道のりですが、玉那覇味噌醤油は未来の伝統をしっかりと守るために進んでいきます。
特別な体験を提供するリターン
クラウドファンディングでは、支援者に特別なリターンが用意されています。例えば、新桶で仕込んだ味噌と80年使用された古参桶の味噌を食べ比べる体験や、発酵デザイナー小倉ヒラク氏との沖縄発酵旅など、既存の文化を体験できる機会が盛りだくさんです。この特別なリターンは、味噌づくりの技や沖縄の発酵文化に触れる貴重な機会になります。
具体的なリターン内容
- - 新桶初仕込みと古参桶の「王朝みそ」食べ比べ(木桶入り・限定仕込み)
- - 新桶の底面に支援者名を刻印する特典(30万円コース)
- - 沖縄発酵旅:泡盛蔵や豆腐よう工場の見学ツアー
- - 士族屋敷時代の庭見学と首里城散策
未来の木桶文化を地域とともに
また、2026年2月には、沖縄県立芸術大学にて、木桶の組み上げを一般公開するイベントが予定されています。このイベントでは新たに製作された木桶の制作過程や地域の発酵文化についての理解を深めることができます。人々が集まり、共に木桶文化の復活を喜ぶ機会となるでしょう。
玉那覇味噌醤油の代表、大城由美氏は「この味噌汁の味が、子どもたちの心に残ることが私たちの願いです」と語ります。地域の人々と共に伝統を次世代へと引き継ぎ、未来の首里の味を形作る挑戦を続けています。
支援の呼びかけ
現在、玉那覇味噌醤油はCAMPFIREで進行中のプロジェクトを通じて、全国の方々からの支援を求めています。沖縄の伝統文化を守り、新たな可能性を一緒に広げるため、ぜひご支援、ご参加いただければと思います。
詳しい情報は、以下のリンクからご確認ください。
玉那覇味噌醤油のクラウドファンディングページ
会社概要
- - 所在地:沖縄県那覇市首里大中町1-41
- - 創業:琉球王国の時代(安政年代)
- - 事業内容:味噌の製造販売
沖縄の伝統を未来へとつなぐ玉那覇味噌醤油の挑戦に、ぜひご注目ください。