Synologyの新しいDP7200がもたらすデータ保護の革新
東京で行われた発表会にて、Synologyは新製品DP7200を含むActiveProtectデータ保護ラインナップの拡充を発表しました。この最新モデルは、サーバーや仮想マシン、データベース、さらにはMicrosoft 365データなど、さまざまなワークロードの保護を目的としています。
DP7200の設計目的
Synologyのエグゼクティブ バイス プレジデントであるJia-Yu Liu氏は、DP7200が特に「複数のオフィスやリモートオフィス、支店での使用」を想定していると述べています。企業が成長するにつれて、データが分散し、管理が難しくなることから、この製品は本社やデータセンターに新たに導入するのに最適とされています。
ActiveProtectの意義
ActiveProtectは、データ保護を効率化したい企業向けに、ハードウェアとソフトウェアの機能を統合したソリューションです。この新しいモデルDP7200は、内蔵オペレーティングシステム「ActiveProtect Manager」を搭載しており、コア管理サーバーまたはスタンドアロンのバックアップアプライアンスとしても機能します。
DP7200の主な機能
DP7200はその大容量84TBを活かし、以下のような機能を提供しています。
1. データの可視性
DP7200は、単一の画面で最大150,000のワークロードと2,500の拠点からのバックアップを統合して表示し、バックアップインフラ全体を管理することができます。これにより、企業はデータの状況を一目で把握できるようになります。
2. ランサムウェアに対する保護
ランサムウェア攻撃からデータを守るため、DP7200はアクセス制御やデータの不変性、隔離機能を提供します。また、Active DirectoryやLDAP、SAML 2.0を用いたマルチファクター認証(MFA)を設定することで、権限のないアクセスを防止。さらに、常にクリーンなデータコピーが保持されるため、リカバリもスムーズに行えます。
3. 長期間のデータ保持
DP7200はオンプレミスおよびクラウドでの長期のバックアップを可能にし、データ重複排除機能によって余計なスペースを占有することなく、効率的に運用できます。これによりコンプライアンスを遵守し、ビジネスの継続性が保障されます。
購入方法と今後の展望
DP7200は、Synologyの正規パートナーや代理店を通じて購入可能です。詳細に関してはSynologyの公式ウェブサイトをチェックしてください。
Synologyは、今後もデータ管理やストレージの最前線で革新を続け、IT環境の簡素化を図りながら、企業のデジタル化を推進していくことでしょう。