鎌倉パッシブハウス
2012-01-06 22:26:34
ドイツ建設大臣、鎌倉パッシブハウスを視察する理由とは?
ドイツ建設大臣が鎌倉パッシブハウスを訪問
2024年1月11日(水)、神奈川県鎌倉市に位置する木造住宅、通称「鎌倉パッシブハウス」は、ドイツの現職建設大臣であるラムザウアー氏をはじめとする32名の視察団に注目されます。この訪問にはドイツ大使館関係者や現地の企業代表、メディアも同行し、国際的な視点から省エネ建築の未来を探求します。
パッシブハウスの意義とは
パッシブハウスとは、2000年にドイツ・パッシブハウス研究所によって確立された、省エネルギーを追求した建築スタイルです。このスタイルは、冷暖房エネルギーの消費を大幅に抑えることを目的としており、一定基準を満たすことで公式に認定を受けることができます。ドイツでは、新築のパッシブハウスに対して住宅ローンの金利優遇制度が設けられ、国家的に推進されるエネルギー効率の高い住宅の基準とされています。
日本においても、鎌倉パッシブハウスは2009年にパッシブハウス認定第一号として竣工し、翌年には国際パッシブハウス・デザインコンペで世界第2位の評価を受けました。この住宅は冬季の暖房エネルギーと夏季の冷房エネルギーを効率的に削減するために独自の工夫が施され、「日本版パッシブハウス」としてメディアでも多く取り上げられています。
日本におけるパッシブハウスの未来
震災後、日本では太陽光発電や高効率設備の導入が進んでいますが、パッシブハウスの理念を取り入れることで、まずは建物自体のエネルギー消費を削減し、居住環境の向上を目指すことが重要です。パッシブハウスの住宅は、6畳用のルームエアコン1台で十分に全館を冷暖房できる性能を持ち、3kW程度の太陽光発電を併用することで、2020年からEUで義務化されるゼロエネ住宅にも対応可能です。
視察の目的
今回の視察では、ドイツ建設大臣が鎌倉パッシブハウスの設計者であり、一般社団法人パッシブハウス・ジャパンの代表理事である森みわ氏からの案内を受ける予定です。また、団体理事の松尾和也氏や鎌倉市長の松尾崇氏も参加し、日本における省エネ建築の重要性と、地域社会に対する影響を話し合うことでしょう。
視察は午後2時15分から1時間程度予定されており、国際的な建築基準の共有を通じて、今後の日本のエネルギー戦略に向けた重要な一歩となることが期待されます。
また、興味がある方はパッシブハウス・ジャパン事務局(0467-39-5031)までお問い合わせください。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人パッシブハウス・ジャパン
- 住所
- 神奈川県鎌倉市大町2-2-2
- 電話番号
-
0467-39-5031