新たな農業の形を提案する局所土壌ヒーターシステム
2025年、埼玉県深谷市にて開催された『DEEP VALLEY Agritech Award 2025』で、株式会社アイナックシステムは見事に優秀賞を受賞しました。この賞は、農業とITが融合した新たな提案を求めるもので、そこに選ばれたのが同社の局所土壌ヒーターシステムです。
発表の背景とテーマ
深谷市は『儲かる農業都市』を目指し、様々な農業の課題解決に取り組んでいます。本年のテーマは『農業×◯◯=未来』。本コンテストには、多くの企業が新たなアイデアを提案し、最終的にファイナリストが選出され、現地でのピッチコンテストが実施されました。
局所土壌ヒーターシステムの仕組み
局所土壌ヒーターは、各栽培棚の上に設置した電熱線を利用し、土壌を温めることで作物の成長を助けます。特許出願済みの独自コントローラーを搭載し、温度センサーからの情報を元に、土壌の温度が低い部分に優先的に電気を流します。これにより、コスト効果を高めつつ、効率的な加温が実現します。
具体的な利点
1.
エネルギーコストの削減: 従来のハウス全体を暖める方法に比べ、局所的に土壌を加温することで、大幅にエネルギー使用量を削減できます。
2.
収穫量の向上: 久留米市での実証実験では、重油代が半減し、収穫量は2倍以上になりました。電気代も含めた総コストは約43万円の削減が可能です。
3.
持続可能な農業への貢献: スマート制御によって省力化と省エネを実現し、農業の持続可能性を大きく向上させます。
この商品は、2023年の8月から10月にかけて既に10件以上の販売実績を持ち、市場から注目されています。
株式会社アイナックシステムについて
アイナックシステムは、農業と工場の自動化を手掛ける企業です。また、2024年にも同社の局所土壌ヒーターシステムは省エネ大賞2024の特別賞を受賞し、さらに事業を拡大しています。特徴的なプロジェクトとしては、万願寺とうがらしの自動収穫ロボット開発が国家プロジェクト化されるなど、農業界に新たな風を吹き込んでいます。
会社のパーパスは、『自動化の力で、世界をより良く』という理念のもと、新しい価値の創造に努めています。
お問い合わせ
さらなる情報や製品に関するお問い合わせは、株式会社アイナックシステムまでご連絡ください。
今後もアイナックシステムの取り組みに期待が寄せられるでしょう。