アリヴェクシスとGENIAC
2025-07-15 13:48:43

アリヴェクシスが国内生成AIプロジェクト「GENIAC」に採択、創薬加速へ

アリヴェクシス株式会社が「GENIAC」に採択



東京都港区に本社を置くアリヴェクシス株式会社は、経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が進める国内の生成AI開発プロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」の第3期公募に採択されたことを発表しました。これは、生成AIの技術を強化し、特に創薬における効率性と精度を向上させることを目的としています。

プロジェクトの詳細



「GENIAC」は、生成AIの基盤技術を開発するために必要な計算資源を提供し、AIの利活用に向けた実証研究を支援する取り組みです。これまで第1期と第2期が実施されており、アリヴェクシスは第3期の参加を通じて、独自のシミュレーション技術ModBind™を活用し、AI学習を行うことを予定しています。このモデルは、低分子化合物の生物活性を高精度で予測することを目指しており、創薬研究の生産性向上や新薬の開発に寄与することが期待されています。

開発の意義



現代の創薬において、物理学に基づくシミュレーション技術は革新的な価値を提供していますが、AIの導入においてはまだ課題が残されています。特に低分子化合物の構造が非常に多様であるため、AIが期待する性能を引き出すには質の高いデータが不可欠です。要するに、AIへの学習に使用する公共データベースの質が課題となっているという現実があります。

一方、他分野、特に自動運転では、実世界のデータに加えてシミュレーションデータが重要な役割を果たし、飛躍的な技術進歩を遂げています。このような成功事例を踏まえ、アリヴェクシスも創薬分野においてシミュレーション技術を活用することで、AIによる低分子創薬が大きく進展することを期待しています。

ModBind™と創薬の未来



アリヴェクシスの創薬プラットフォームであるModBind™は、物理モデルに基づくシミュレーション技術で、低分子化合物と標的タンパク質の結合強度を高速かつ高精度に予測します。特筆すべきは、この技術が実験データなしでも正確な生物活性を予測できることです。その実用性はすでに5つの臨床候補化合物の開発に成功したことで証明されており、昨年にはスイス企業への導出に成功した実績もあります。

今後、アリヴェクシスはこのModBind™をさらに進化させ、「GENIAC」プロジェクトを通じて新しい低分子創薬生成AI基盤モデルを開発する計画です。この取り組みは、創薬分野におけるAIの応用を大いに促進し、より効果的な新薬の創出につながるでしょう。

企業情報


アリヴェクシス株式会社は、最先端の創薬技術を駆使したネットワーク型創薬企業であり、私たちの価値ある医療の提供に向けた取り組みを推進し続けています。これからの展開に目が離せません。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。

アリヴェクシス公式サイト
GENIACに関するNEDOのページ


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会社情報

会社名
アリヴェクシス株式会社
住所
東京都港区新橋1丁目18番21号第一日比谷ビル7階
電話番号

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