中小企業におけるエンジニア獲得意欲の最新トレンド
2025年11月21日から28日に実施された中小企業の外部委託エンジニアに関する調査は、システム開発を行う企業の経営者や役員321名を対象に行われ、昨年からの変化が注目されています。調査を実施したのは、株式会社Branding Engineerが運営するマッチングサービス「Midworks」です。
獲得意欲は過去最高
調査によると、約59.2%的な企業が外部委託エンジニアの獲得に意欲的であると回答し、これは昨年から2.8ポイントの増加を示しています。特に「かなり意欲が高い」という回答が22.1%、「やや意欲が高い」が37.1%と、多くの企業が外部エンジニアに対するニーズを持っていることが明らかとなりました。
また、期待されるエンジニアの年齢層については「30代」が49.4%ともっとも多く、次いで「40代」が30.0%と答えました。若手ながらも経験豊富な人材の重要性が浮かび上がります。
エンジニアのスキル要件の変化
昨年と比較して、「コンサルティング/PMスキル」が必要とされる比率が33.7%まで上昇し、7.2ポイントの増加を記録しました。これは、エンジニアに求められる役割が単なる開発担当から、プロジェクトマネジメントやコンサルティングといった上流工程へと広がっていることを示しています。
一方、「システム開発」の必要性が77.4%で依然として最も高い水準を維持しており、安定した需要が確認されました。さらに、契約形態についても「派遣」や「準委任」のいずれでも対応可能という企業が49.5%に上昇しています。
報酬金額のトレンド
外部委託エンジニアの報酬に関しては、依然として「80万円未満」を選ぶ企業が61.6%を占めており、昨年とまったく同じ傾向が見られます。報酬は派遣エンジニアの市場でも重要な要素であり、適正価格を設定することが企業戦略の一環として求められる時代となりました。
AI活用への取り組みの現状
今調査が特に注目すべき点は、77.0%の企業がAI活用に注力していることです。その中でも「ChatGPTなどの生成AI業務利用」が40.8%の企業で導入済みとのこと。AIの汎用化が進む中、即戦力として実務経験が求められていますが、実際には技術力を持つエンジニアを獲得する難しさを抱えている企業が多いのが現状です。
まとめ
今回の調査結果からは、中小企業が外部委託エンジニアに対する需要を高めている一方で、採用における報酬設定や人材選定においては依然として慎重であることが見て取れます。また、AIへの積極的な関心と、それを実際に活用できる人材の不足という課題が明らかになっています。
エンジニアとしては、今後求められるスキルは多様化しつつあるため、積極的なスキルアップと市場のニーズに応える準備が必要です。このような状況の中、企業は「Midworks」などのマッチングサービスを活用し、適切な人材を見つけ出す戦略が鍵となるでしょう。
さらに詳しい情報については、
Midworksをご覧ください。