琉球新報社が始める新サービス
株式会社琉球新報社は、このたび「かんたん請求書カード払い Supported by Winvoice」という新しい決済サービスの提供を開始しました。このサービスは、株式会社福井新聞社および株式会社インフキュリオンと提携し、地域経済の支援を目指しています。
資金繰りの課題
企業間取引においては、商品やサービスの支払いが請求書による掛け払い方式で行われるのが一般的です。多くの場合、支払いは銀行振込が利用されていますが、この仕組みにはさまざまな課題があります。特に中小企業やフリーランスにとって、請求書による掛け払いは資金繰りの負担となっているのです。
請求書に基づく決済では、支払企業は支払期日までに資金を確保する必要があり、請求企業は入金までに1カ月程度のタイムラグが生じます。このような構造はキャッシュフローの改善を妨げ、経営上の大きな課題となっています。琉球新報社は、この問題に目を向け、地域の企業が抱える経営課題を解決するために、新たなサービスを提供することを決定しました。
「かんたん請求書カード払い」サービスの内容
新サービスでは、受領した請求書の支払いを銀行振込から、利用者の保有しているクレジットカードによる支払いに切り替えることが可能になります。これにより、利用者はカードの口座引き落とし日までに資金を準備すれば、実質的に支払いを繰り延べることができます。
さらに、このサービスの特長として、カード決済が行われた後は、支払者が指定した名義で請求元の銀行口座に入金されるため、請求先にカードを利用したことが知られることはありません。これによって、取引先との関係に影響を及ぼすことなくキャッシュフローの改善が実現できます。ただし、本サービスを利用する際には所定の手数料がかかります。
提携の意義
福井新聞社とインフキュリオンは、すでにこのサービスを先行展開していますが、琉球新報社はその取次販売パートナーとして参画することになりました。これにより、沖縄県内の中小企業や個人事業主の経営支援やキャッシュフロー改善に貢献することを目指しています。また、琉球新報社は地域に根ざしたメディア企業として、デジタル化やキャッシュレス化の推進にも取り組む意向を示しています。
サービスの概要
【サービス名】
かんたん請求書カード払い(「Winvoice」を活用)
【開始日】
2025年10月31日
【対象ユーザ】
法人・個人事業主
【対応カード】
JCB、VISA、Mastercard
【提供機能・特徴】
- - 請求書支払いのクレジットカード決済
- - 実質的な支払期日の繰延
- - 取引先非通知での入金処理
- - 取引先への請求機能
- - 経理業務の効率化支援
【利用料金】
- - 初期費用・月額費用:無料
- - 支払手数料:2.7%(2026年3月31日までに登録完了者限定)
- - 1請求当たりの最低支払い手数料:1,100円
今後の展望
琉球新報社は、地域の企業が直面しているさまざまな経営課題に対するソリューションの提案を引き続き行っていく予定です。地域経済のさらなる発展を支援するため、今後も柔軟で便利なサービスを提供し続けることを目指しています。
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