元米軍消防士が教える「動ける」リーダーの条件
2026年2月6日(金)と7日(土)、埼玉県杉戸町で第13回協働型災害訓練が実施されます。この訓練は、元在日米陸軍の消防士、熊丸由布治氏が指導し、特に災害発生直後の初動対応におけるリーダーシップと判断力を養うことを目的としています。
訓練の背景と目的
災害時、救助活動が始まるまでには、どうしてもタイムラグが生じます。その間に地域の人々がどれだけ迅速かつ的確に対応できるかが、その後の対応に大きく影響します。しかし、知識として応急処置を理解していても、現場ではパニックに陥ることが多いのが現実です。ここで重要なのが「判断力」。発災直後の行動が、その後の救助活動の成否を決定づけるのです。
熊丸氏は米軍の消防署での経験を通じて、「インシデント・コマンド」という視点を用いた現場指揮の重要性を教えます。一般市民や企業の防災担当者が、混乱した現場においてどのように動くべきか、具体的なアプローチを学びます。
プログラムの内容
この2日間には、さまざまなセッションが組まれています。
- - ファーストレスポンダー訓練(初級編) では、昨今の災害状況を踏まえた実践的な指導が行われます。受講者は、現場の状況を把握した上で、どのように行動すべきかを体験します。
- - 熊丸氏の指導下において、みんなが「知っている」を「できる」に変えるための手法が提供されます。現場にある資源を活用し、最善を尽くすための思考法が求められます。
熊丸由布治氏のプロフィール
熊丸由布治氏は、ベアーズ・プランニングの代表として活動する元米軍消防士です。国内外で救命活動に従事し、特に極限状態での判断力に関する指導に定評があります。「助かる命を助けるために」というミッションのもと、全国でファーストレスポンダー教育を展開しています。
訓練の見どころ
この訓練の中で特に注目されるのが、米軍式の現場管理術です。具体的には、周囲を動かす「声掛け」や「役割分担」が含まれます。知識をただ知識として持っているのではなく、実際の状況においてどう活かすかに重点を置いています。
また、リーダーシップを体感する機会も設けられています。自ら処置をするだけでなく、全体を俯瞰して安全を確保する動きを学ぶことで、受講者は単なる救助者以上の存在となることが期待されます。
開催概要
この訓練は「防災DX2.0〜コンセプトフリーな世界を考える〜」というテーマのもと、日本財団の支援を受け、開催されます。日時は以下の通りです。
- - 2026年2月6日(金) 9:00〜17:00
- - 2026年2月7日(土) 9:30〜17:30
場所は彩の国いきいきセンターすぎとピア(埼玉県北葛飾郡杉戸町)及びオンライン(Zoom)での参加が可能です。参加希望者は、事前の申し込みが必要で、参加費は一日3,000円(税込)です。町内在住者や彩の国会議メンバーは特別料金の適用があります。
この機会に、災害時に必要となるカギを握る「動けるリーダー」となりましょう。