「悟空杯」授賞式
2021-12-27 23:50:07

中日韓の青少年が夢を追う 「悟空杯」漫画コンテスト授賞式開催

中日韓青少年漫画コンテスト「悟空杯」授賞式



2020年、北京で「悟空杯」中日韓青少年漫画コンテストの授賞式が盛大に行われました。このコンテストは、2019年12月の中日韓三国指導者会議で中国の李克強首相が提唱し、三カ国の芸術交流や青年同士の友情を深めることを目的としています。総応募数は3,600点以上に及び、最優秀賞である「悟空賞」を受賞したのは、中国、日本、韓国のそれぞれから選ばれた優れた作品です。

コンテストの受賞作品には、中国の「枕中記」、日本の「てるこさん」、韓国の「ゲームプレイヤー」が選ばれました。これらの作品は青少年による創作交流の新たな波を生み出し、コロナ禍での文化交流の象徴ともなりました。

授賞式では、中国外文局の杜占元局長が挨拶し、「文明の融合と人民の親密な関係を深めるためには、若者の力が不可欠である」と強調しました。各国の青少年たちが参加したこのコンテストは、彼らに創作の場を提供し、互いの文明を理解し合う架け橋となっています。

また、外交部の呉江浩次官補は、日本に伝わる「西遊記」の物語に触れ、「孫悟空」は三カ国の人々に共通する文化的記憶として重要な存在だと述べました。彼はこのコンテストが、その精神を引き継ぐ若い漫画家たちに夢を与えることを期待しています。

さらに、駐中国の日本大使館の貴島善子公使や韓国大使館の金辰坤氏も挨拶に立ち、中日韓の文化交流の重要性と「悟空杯」が果たす役割を再確認しました。

授賞式の中で、新型コロナを題材にした漫画原作ドラマ『土鍋ご飯』が上映され、参加者とオンライン視聴者から共感を呼び起こしました。また、優秀作品が展示されるバーチャルオンライン展示室も注目を集めました。

授賞式の後、参加者たちは「中日韓青少年漫画人材育成計画」を共同で始動しました。この計画は、芸術の夢を実現するためのプラットフォームを提供し、三カ国の文化交流を促進する新しい機会となることを目指しています。

コンテストに応募された作品は多種多様で、伝統文化の継承や現代の若者の姿など、幅広いテーマが扱われています。特に、コロナとの戦いを描いた作品は、友情や協力の大切さを訴えかけるものとなりました。

各受賞作品についても紹介されました。中国の「枕中記」は唐代の文学を基にした作品で、淡い色彩が印象的です。日本の「てるこさん」は、高校生活を描く青春コメディで、白黒線の描写が特徴です。そして韓国の「ゲームプレイヤー」は、最も人気のあるゲームスタイルを用い、若者の冒険を描いた作品です。

各国の漫画はそのスタイルやテーマにおいて異なる側面を持ちつつ、共通の文化を具現化し、交流の場を提供しています。このようなコンテストは、若い才能が互いに刺激し合い、成長する貴重な機会となることでしょう。

最優秀賞受賞者の一人は、悟空杯を通じて自身の作品を多くの人々に見てもらえることに感謝し、他国の作品からも学ぶ姿勢を示しました。

「悟空杯」は、今後ますます多くの青少年に影響を与え、文化の架け橋を築いていくことが期待されています。

会社情報

会社名
人民中国雑誌社
住所
中国北京西城区百万荘大街24号
電話番号
010-6831-3990

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