東京都が推進する「SA&Fクラスター」
東京都の「グローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業(TIB CATAPULT)」において、一般社団法人AgVenture Lab(以下、あぐラボ)が「Sustainable AgriTech & FoodTech クラスター(SA&F クラスター)」の代表事業者として選ばれました。この新たなクラスターは、スタートアップと大企業が連携し、持続可能な食文化の確立を目指しています。
SA&Fクラスターの理念
SA&F クラスターでは、東京都という大消費地を活かし、サステナブル・ガストロノミーの実現を目指します。持続可能な食文化は、国連でも推進されており、日本固有の食文化との親和性も高い新しい概念です。この取り組みを通じて、各種事業者が協力し合い、画期的なソリューションを生み出します。
フードバリューチェーンの全範囲をカバー
このクラスターは、フードバリューチェーンのさまざまな側面—資材調達から生産、加工、流通、消費—を網羅しています。特に、以下の分野に注力し、業界全体の持続的な発展を目指しています。
- - 未利用資源の活用: 規格外の農産物や廃棄食品をアップサイクルし、製品開発に活かします。
- - 環境負荷の低減: CO2やメタンガスの排出を抑える農畜産資材の研究開発に取り組みます。
- - 流通の最適化: 高度な輸送技術を用いて、高品質な食材の流通を効率化します。
- - 食料生産体制の向上: スマート技術を用い、持続可能な食料生産体制を構築します。
参加企業の一覧
このプロジェクトには、全35の企業と団体が参加しています。具体的には、JA全農をはじめとする各協同組合、農林中金、さらには全国農業協同組合中央会(JA全中)や農業関連の大学など、多岐にわたる組織が名を連ねています。
TIB CATAPULTの目的
TIB CATAPULTは、スタートアップ企業が世界的な課題を解決し、グローバルに活躍できるようサポートするイニシアチブです。これにより、東京都内のさまざまな業界でイノベーションを生み出すことを目指しています。今後の3年間で、20件以上の協働実績の創出を予定しています。これは新しい技術やアイデアが生まれる土壌として、非常に大きな可能性を秘めています。
あぐラボの役割
あぐラボは、JAグループに所属する8つの団体が共同で設立したイノベーションラボで、社会的課題に取り組むスタートアップを支援しています。このプラットフォームを通じて、企業や事業者はリソースを効率的に活用し、持続可能な社会の実現に向けて貢献します。各種事業者が連携し、果敢に新たな食文化を築くことで、より持続可能で豊かな未来を目指します。