賭博とスポーツの関係
2025-10-17 11:28:36

賭博とスポーツが交錯する現代、必見の新潮新書『スポーツと賭博』

スポーツと賭博の接点を探る



最近、スポーツと賭博が深く結びつく様子が見られます。特に、スポーツベッティングが急速に普及しており、2022年には世界市場が約13兆円に達しました。その市場は年平均で10%以上の成長を続けており、2030年には大阪IRと呼ばれる統合型リゾートが開発される日本もこのトレンドに無関心ではいられません。新潮新書から刊行される『スポーツと賭博』では、著者の相原正道氏がこの現象を多角的に分析しています。

賭博とスポーツの関係



日本は賭博を禁止している国の一つです。しかし、実態は異なります。警察庁によると、オンライン賭博を経験した日本人は300万人を超え、掛け金も1兆円を上回っています。このような状況で、2030年の大阪IR開業が見込まれる中、日本はどう対応するべきでしょうか?

世界のトレンド



著者は、賭博とスポーツが密接に結びついている国、例えばラスベガスやシンガポールの事例を挙げています。ラスベガスはもともと賭博の街として知られていましたが、現在はアメリカの4大スポーツをはじめ、F1や総合格闘技など、さまざまな催しが行われるスポーツ都市へと進化しています。また、最近ではバスケットボールのNBAがベッティングサイトと提携し、独自の賭けサービスを提供することも珍しくなくなりました。

懸念される依存症と倫理問題



もちろん、賭博とスポーツの融合にはリスクも伴います。依存症や八百長、反社会的組織の関与など、問題は尽きません。これらの課題にどう取り組むべきかは、今後の課題となります。相原氏は、賭博の合法化が進む背景には、人々の「賭けたい」という欲望があると指摘します。国々はこの欲望を前提にした上で、「どこまで許容するか」といった統治の問題として、賭博を扱っています。

書籍の内容と著者



『スポーツと賭博』の著者である相原正道氏は、スポーツビジネスの第一人者として活動してきました。大阪経済大学の教授であり、過去には東京オリンピック・パラリンピックの招致活動に携わっていました。彼の研究は、公営ギャンブル以外の賭博がどのように社会に影響を及ぼすかに焦点を当てています。この本では、賭博により変貌するスポーツの状況や、日本が2030年に向けて何を知っておくべきかを提言しています。

おわりに



本書は、スポーツと賭博がどのように相互作用し、また日本社会にどんな影響を及ぼすのかについての重要な視点を提供しています。国際的な視点での理解が必要とされる今、ぜひこの一冊を手に取ってみてください。


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会社情報

会社名
株式会社新潮社
住所
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220

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