本田技研が哲学を取り入れた新事業開発の取り組み
新たな挑戦へのステップ
本田技研工業株式会社、通称Hondaでは、モビリティメーカーとして企業のイノベーションを追求し続けています。その中で、新事業開発の担当者である松澤拓未さんは、一風変わったアプローチとして『哲学的イノベーター養成講座』を受講しました。この講座は、参加者が新たな兆しを見つけ出し、変革を促すアイデアを具現化するための支援を提供します。
哲学がもたらす人間理解
松澤さんは、受講の理由として、「進める当事者がどれだけ本気で取り組めるかが成功の鍵」と指摘します。しかし、組織に埋もれてしまう自分の意志を理解するためには、哲学が強力なツールとなると信じています。自らの内面と向き合うことで、深い認識と、新たなビジネスチャンスをつかみ取る力を得る期待を抱いていました。
プログラムの内容
この集中講座は、3ヶ月にわたり4回の集合研修と2回の個人コーチングで構成されています。各回には、受講者が自分の発言を振り返り、さらに思考を深めるための「哲学分析レポート」を作成するプロセスが含まれています。このような仕組みは、自分自身の思考をリフレクションし、明確にしていく助けとなります。
思考の深化とその効果
受講後、松澤さんは西田幾多郎の『主客未分』という教えに大きな影響を受けました。この言葉によって、自身の思考パターンを再評価し、即座に答えを求めず、むしろ混沌の中で自分の位置を見つけようとする姿勢が養われました。このプロセスにより、より深い思考に対する体力を身に付けたと感じています。
過去を掘り下げる重要性
さらに松澤さんは、Hondaの共同創業者藤澤武夫が述べた「未来を見たければ、自分たちの過去を探しなさい」という言葉を引用し、過去の経験の意義を再発見することが未来への鍵になると語ります。これにより、ビジネスには重要な意味が与えられると実感しました。
複雑さを受け入れる哲学
松澤さんは、哲学が提供する広い懐の中での学びが、単純化されたフレームワークを超えるものであると強調します。人間の複雑性をそのまま捉えられることこそ、顧客が本当に求めているものを理解するために必須の要素であると認識しています。
まとめ
本田技研工業の松澤さんの事例からもわかるように、事業開発の現場において哲学が持つ力は計り知れません。ある意味で、物事を深く考察し、感じ取る力こそが、昨今の新たなビジネス環境において成功を収めるための極めて重要な要素であると言えるでしょう。今後も、哲学を用いた新たなアプローチが多くの業界で広がっていくことが期待されます。
詳細は
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