朝日銘木と『KANNA』の導入背景
最近、朝日ウッドテックの関連会社である朝日銘木が、株式会社アルダグラムが提供する現場DXサービス『KANNA(カンナ)』を導入したことで注目を集めています。朝日銘木は、突き板や挽き板の製造販売を手掛ける企業で、これまで手作業で行われていた品質管理がこの新しいサービスによってどのように変化するのかが大きな関心事です。
現状の課題と『KANNA』の導入理由
朝日銘木では、天然木を数ミリのシート状に加工する工程で、「切削品質日報」に品質状況を記録する必要がありました。しかし、従来の手法では職人が不良品の数を手書きし、計算機を使って集計するという煩雑な作業が行われていました。これにより、計算ミスや解読困難な数字の問題が生じ、職人と事務方の負担を増大させていました。
特に事務方にとっては、この業務が本来の経理総務業務に影響を与えてしまい、残業を余儀なくされる事態となっていました。こうした問題を解決するために、『KANNA』の導入が決まったのです。
『KANNA』導入後の変化
『KANNA』導入後、朝日銘木では各スライサーにパソコンを設置し、エクセルではなくデジタル帳票を使用することになりました。この変化により、職人は計算機での集計を行う必要がなくなり、情報がリアルタイムで事務方に伝わるようになりました。また、日報の転記作業やダブルチェックも不要になり、業務効率は飛躍的に改善されました。
以前は品質データをまとめるのに1週間必要でしたが、今では翌日にはまとめられるようになり、月末の締め作業での圧迫感も軽減されました。これにより、残業時間が1日あたり3時間も削減され、事務方の心理的負担も和らいだとのことです。
今後の展望
朝日銘木は、今後も『KANNA』によって蓄積されたデータを使用して品質管理を向上させる予定です。将来的には、従業員の働き方の改善にも取り組みながら、さらなる生産性と品質の向上を目指しています。
一方、アルダグラムは、今後も『KANNA』による業務の負荷軽減を進めることで、現場の生産性向上に寄与していく考えです。『KANNA』は、世界中のノンデスクワーク業界における業務効率化を促進するために設計されたアプリケーションです。
まとめ
朝日銘木の『KANNA』導入は、単に生産性を向上させるだけでなく、従業員の働き方も変革する一歩となっています。今後の進展に期待が寄せられると同時に、他の企業への波及効果にも注目です。朝日銘木とアルダグラムの取り組みは、今後どのように広がっていくのでしょうか。