チエル株式会社、語学学習支援システム『CaLabo® MX』バージョンアップを発表
東京都品川区を拠点とするチエル株式会社は、2025年3月に語学学習支援システム『CaLabo® MX』のバージョンを6.0に更新することを発表しました。このシステムは、「聞く」「話す」「読む」「書く」という言語学習の基本に特化したクラウドベースのプラットフォームです。BYOD(個人端末持込み)にも対応しており、授業外でも便利に使用できるように設計されています。
進化する『CaLabo® MX』の新機能
新しいバージョンでは教育現場の具体的なニーズに応じた機能強化が行われ、教員が授業をよりスムーズに運営できるよう工夫されています。詳細な機能をご紹介します。
アンケート機能の進化
授業中にアンケートを行うことで、学生の理解度を測る手段がありますが、今回のバージョンアップでは回答時刻と回答順が表示されるようになりました。これにより、誰が早く回答したのか、遅れている学生には個別にフォローをするなど、リアルタイムで進行状況を把握しながら授業を進行することが可能となります。競争心を生むこの機能は、学習の意欲向上にも寄与するでしょう。
多言語対応のレコーディング課題
新たに搭載された多言語対応のレコーディング課題の機能により、学ぶ言語は英語だけではなく、最大16言語から選べるようになりました。これまで英語や教材言語のみに限られていた発音チェックが、より多くの言語で行えるようになることで、通訳授業などさまざまなシーンで利用価値が向上します。
エージェント不要の簡易設定
以前は利用開始が面倒だったエージェントプログラムのインストールが不要になり、教員及び学生は手軽に『CaLabo® MX』を利用できるようになります。エージェントを使いたい教員向けには、従来の運用法も残しており、ニーズに応じた選択が可能です。
LTI連携による効率化
教育現場では、デジタルトランスフォーメーションの進展が求められますが、『CaLabo® MX』はオープンソースのLMS『Moodle™』とのシームレスな連携機能も搭載されています。この連携により、教員はクラス情報や履修者のデータを一元管理でき、学生は簡単に授業にアクセスできるため、不要な手間を省くことができます。
教育現場の声を反映
チエルでは、今回のように教育現場に求められる機能をしっかり把握し、製品開発に反映させていくことが企業の方針です。これからも新しい技術やニーズに応じて進化していく『CaLabo® MX』に対する期待が高まります。
このシステムは、教育の質を向上させるための重要なツールとして、先生方や学生の学びの環境を支え続けているのです。
参考情報
チエル株式会社は、教育ICT市場でのシェアも高く、今後も革新的な技術を通じて教育現場の発展に貢献していくことでしょう。