義足で走る喜び
2025-11-06 11:19:13
義足で走る喜びを体験!世界のトップアスリートが指導したランニングクリニック2025
義足で“走る喜び”を体感!世界のトップアスリートが直接指導
2025年10月24日から26日、東京大学駒場キャンパスで開催された「ランニングクリニック2025」は、義足を使用する下肢切断者を対象にした特別なプログラムです。オットーボック・ジャパンが主催し、株式会社アシックスの協賛を得て行われました。本イベントの目的は、参加者が歩行やランニングの技術を学び、自らの可能性を広げることです。
今年で8回目となるこのクリニックには、9名の参加者がスポーツ用義足を装着して参加し、感動的な体験をしました。「私も走れた!」という歓声が響く中、参加者たちは走る喜びを全身で感じ取ることができました。
特別な講師陣
参加者を指導したのは、パラリンピック金メダリストのハインリッヒ ポポフ氏をはじめ、山本篤氏(株式会社ブレードアスリート)、兎澤朋美選手(富士通株式会社所属)など、国際的に活躍するトップアスリートたちです。彼らの熱心な指導のもと、参加者はすぐに義足でのランニングに成功しました。
参加者の中には、「56年間義足で過ごしてきた中で再び走ることができ、非常に嬉しいです」という声や、「子どもと一緒に運動会で走るために参加しました。自信がつきました」と語る人もいました。それぞれが感動的な体験を通じて、自らの可能性に気づくことができたのです。
参加者の体験談
参加者からは多くのポジティブなフィードバックが寄せられました。「パラリンピック出場選手から直接指導を受ける機会があり、自分の人生が変わる貴重な体験でした。陸上競技への興味も深まりました」といった意見もあり、イベントが多くの人々にインスピレーションを与えたことが伺えます。また、参加者同士で励まし合う仲間の存在が、このクリニックの魅力の一つでもありました。
講師の思い
講師であるハインリッヒ ポポフ氏は「トレーニングは自分自身が続けていくもの。義足は素晴らしいが、プロの選手になれるわけではありません。ただし、走ることができるという実感は何物にも代えがたい体験です」と、参加者にエールを送りました。兎澤朋美選手も「私自身もこのクリニックの参加者でした。当初は『もう走れない』と思っていましたが、走れたことで気持ちが変わった。その喜びを皆さんにも感じてもらいたい」と語りました。
参加者全員が義足で走ることに成功し、会場には笑顔と感動があふれました。このクリニックは、ただのスポーツイベントではなく、人生を変えるきっかけになる重要な体験を提供しています。
今後の展望
オットーボックは、インクルーシブな社会を目指して、今後も全国での活動を続けていく予定です。障がいを持つ人々が「歩く」「走る」喜びを感じられる社会の実現に向け、さらに取り組みを深化させていくでしょう。
このクリニックは、公益財団法人日本財団 HEROs AWARD 2024企業部門を受賞した取り組みでもあり、社会におけるインクルーシブスポーツの普及にも貢献しています。全ての人々がスポーツを楽しめる未来を標榜し、名実ともに歩み続けるオットーボックの活動に期待が寄せられています。
会社情報
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オットーボック・ジャパン株式会社
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