新しいトレーニングデバイス「PivotOne」をご紹介
日本高分子技研株式会社が新たに開発した「PivotOne」は、携帯型の内視鏡下縫合トレーニングデバイスです。この製品は、外科医が効率的に技術を向上させるために設計されています。特に、手ブレ矯正と通常の縫合トレーニングを1台で行うことができる特徴を持っています。
「PivotOne」の特徴
1. 二刀流構造
「PivotOne」は、手ブレを抑える「手ブレ矯正モード」と、通常のトレーニングを行う「通常のトレーニングモード」の2つのモードを備えています。この二刀流構造により、外科医は特定のトレーニングだけでなく、実践的な練習を行うことができるのです。
2. 携帯性
このデバイスは、カバンに入るサイズで設計されており、自宅や医局、出張先など、あらゆる場所で簡単に設置して使用することができます。外科医の限られた時間を有効活用できるため、トレーニングの継続が容易になります。
開発の背景
外科医は、外来診療や手術、会議、論文作成など、非常に忙しい日々を送っています。特に腹腔鏡手術は高度な技術が必要で、そのためのトレーニングをする時間を確保するのが難しいという現状があります。「PivotOne」は、医師たちが「いつでも、どこでもトレーニングできる」環境を提供し、スキル向上をサポートします。
トレーニング方法
「PivotOne」は、以下の3つのステップでトレーニングを行います。
ステップ1: 通常の縫合結紮トレーニング
まず、デバイスホールを使用して、通常の縫合結紮の操作を行います。これは自分の操作感覚を把握するステップです。
ステップ2: 手ブレ矯正トレーニング
次に、「くぼみ」に鉗子を軽く置き、安定した操作を意識してゆっくりと縫合操作を行います。この時、鉗子が外れないよう意識を持続させることが重要です。
ステップ3: 再度、通常の縫合結紮トレーニング
最後に、デバイスホールを使って再度縫合操作を行い、安定した感覚が得られているか確認します。このプロセスを繰り返すことで、手技が自然と身につきます。
継続することでスキル向上
このトレーニングを日々続けることで、医師は安定した縫合技術を身につけ、縫合結紮スピードの向上も期待できます。これは、外科医にとって大きな成功体験となることでしょう。
「PivotOne」は、外科医が限られた時間の中で効率的にトレーニングを行うために開発された新しいデバイスです。販売は12月6日からで、特に医療現場での活用が見込まれています。