世界的に注目を集める受賞
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリングのシニア・アドバイザリー・データサイエンティストである野村有加氏が、SWE(The Society of Women Engineers)によって授与される「Pathfinder Award」を受賞することが発表されました。SWEは、米国で1950年に設立された世界最大規模の女性エンジニア団体であり、毎年、工学や技術分野で顕著な業績を上げた女性に対して栄誉を授けています。
野村有加氏の経歴と業績
野村氏は、日本IBMに入社した後、ソフトウェア開発研究所にてAI関連の製品開発に従事してきました。彼女のキャリアの中で挙げられる主な業務には、テクノロジー事業本部でのマネージャーとしてのチーム運営や、AI活用によるプロジェクトの推進があります。最近では日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリングにて、生成AIや業務自動化などをテーマにした先進技術のプロジェクトを導入しています。
SWE AwardとPathfinder Award
「SWE Award」は、毎年、女性と多様性を推進する活動を評価するために設けられたもので、その中で「Pathfinder Award」は特に、工学関連の科学分野で10~15年の経験を有する女性リーダーに授与されます。野村氏は、AIおよびソフトウェア工学の分野で卓越した技術と革新的なリーダーシップを発揮し、社会的に意義のある成果を数多く生み出してきました。
特に、2009年から2022年の間にIBM Watsonの製品開発においてUXとエンジニアリングの連携を効果的に行い、数々の特許を取得するなどの成果を重ねました。また、NBAの大規模イベントにおいてデモを行い、国際的な顧客へのアピールも行ってきたことが評価されています。
女性活躍推進への寄与
さらに、野村氏は女性エンジニアの育成やSTEM分野における啓発活動を通じて、若手や女性技術者のコミュニティに貢献してきました。これらの活動が認められ、彼女は受賞となりました。彼女の取り組みは、組織や業界全体に長期的な影響を与えるものです。
受賞式の詳細
この受賞式は、2023年10月23日から25日まで、米国ルイジアナ州ニューオーリンズで開催される女性技術者向けのカンファレンス「WE25」の中で行われる予定です。参加者たちは、野村氏の業績を祝福するとともに、女性エンジニアの未来についての議論を深める貴重な機会となることでしょう。
詳細はSWEの公式サイトで確認できます。
SWE公式サイト