リーガルテック社の新たな一手
2023年、リーガルテック株式会社(本社:東京都港区)は、医薬部外品やヘルスケア業界の研究開発や知的財産(知財)部門向けに「成分・効果整理AIワークフロー」の提供を開始しました。この取り組みは、同社のAIデータプラットフォーム「IPGenius」に基づいており、各部門が抱える情報整理の煩雑さを軽減することを目指しています。
市場の背景と課題
医薬部外品・ヘルスケア分野では、成分に関する情報が多岐にわたって分散管理されています。具体的には、処方設計データや安全性試験の結果、効果評価レポートなどが各部門で保持されており、これらの情報へのアクセスは個別に行われることが一般的です。この状況は、特に先行技術調査やFTO(Freedom to Operate)調査の段階で大きな課題となることがあります。担当者が異動や退職を迎えると、蓄えられた知識が失われるリスクも増大します。
このような背景から、リーガルテック社は、業務の効率化を図るために成分や効果に関する情報を整理し、再利用可能な形でまとめるAIワークフローの開発に着手しました。
成分・効果整理AIワークフローの仕組み
主要機能
このワークフローの主な機能には、以下のような項目が含まれます:
- - 成分名整理:商品名や化学名、略称などを効率よく整理します。
- - 含有量整理:評価対象の処方に関する含有量や配合比の情報を抽出し、整理します。
- - 効果表現整理:社内での評価レポートと特許明細書における効果の表現を統一します。
- - 用途分類:製品の用途や適用部位、対象肌質といった情報の整理も行います。
- - 権利確認前処理:FTO調査に向けた必要な検索語の候補を用意します。
- - ナレッジ化:整理したデータを再利用できるように蓄積・共有します。
これにより、処方設計の段階で必要な情報を事前に整理でき、調査効率を大幅に向上させることが可能です。
想定される利用シーン
医薬品開発における「成分・効果整理AIワークフロー」は、いくつかの具体的な利用シーンが想定されています。たとえば、新規成分や新たな処方の開発時には、調査に必要な技術要素や効果、用途を事前に整理しておくことで、情報収集にかかる時間を短縮することができます。また、重要なプロセスとなるFTO調査に向けた構成要素の整理や、処方変更時の権利確認の準備を円滑に行える点も大きな利点です。
今後の展開
リーガルテック社では、今後も材料、化学、食品、化粧品、電子材料、ヘルスケア分野などへ向けた業界別AI活用ワークフローの拡充を計画しています。これにより、知財や研究開発業務の効率化を継続的に支援し、企業の競争力を高めることを目指しています。特に、企業はこの技術により蓄積されたナレッジを活用して、迅速な意思決定を促進し、全体的な業務の質向上を実現できると期待されています。
会社概要
- - 社名:リーガルテック株式会社
- - 設立:2021年3月
- - 資本金:4億9,300万円(資本準備金含む)
- - 代表者:平井 智之
- - 所在地:東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル4F
- - 事業内容:特許AIプラットフォーム「MyTokkyo.Ai」、AIデータプラットフォーム「IPGenius」、M&Aプラットフォーム「リーガルテックVDR」の開発・提供
- - コーポレートサイト: リーガルテック株式会社
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