運用コスト削減策
2022-09-01 10:00:04

可用性を維持しつつ運用コストを削減する新たなソリューション『Panope』の特長とは

新たなソリューション『Panope』の登場



近年、クラウドインフラの利用が進む中で、開発者たちの運用コスト削減のニーズが高まっています。特に、Google Kubernetes Engine(GKE)を利用する企業では、Spot VM(プリエンプティブルVM)のコストメリットを享受しつつも、可用性の低さに苦しむケースが多いです。これに対処すべく開発されたのが、ソフトウェア『Panope』です。

Panopeの概要



Panopeは、Kubernetesクラスタ上でのリソースを効率的に管理するツールです。その主な機能は、Spot VMを利用しつつも高い可用性を維持することにあります。従来、この種のVMは、コストを抑えられる一方で、不意の停止が頻発するため、運用リソース(人的コスト)が多く発生してしまうのが悩みの種でした。Panopeは、これを改善するソリューションを提供します。

特徴と機能



Panopeは、Spot VMが強制シャットダウンされた場合でも、代替のノードを自動で生成・起動することで、システムの可用性を維持します。このため、開発者たちは本来の業務に専念することが可能になり、運用リソースの削減が期待できます。また、Regular VMを利用しているプロダクトにおいても、Panopeの導入によってSpot VMに切り替えることで、インフラコストを削減できる可能性があります。

成果の実績



実際にPanopeを導入した企業の一例として、株式会社 WESEEKが運営する社内Wikiツール「GROWI.cloud」が挙げられます。彼らは、一部プランにおいてPreemptible VMを利用していましたが、可用性維持のために多大な運用リソースが必要でした。しかし、Panopeを導入後は、その運用リソースを大幅に削減し、可用性を99.5%から99.9%に向上させることに成功しました。

完全成果コミット制



Panopeでは「SLA未達成の月は月額料金を全額返金」という完全成果コミット制を採用しており、サービスの質への自信を示しています。具体的にSLAは99.9%以上を設定。利用を検討する企業には、1ヶ月間の無料トライアル期間も提供されているため、実際に自身のプロダクトでどの程度効果があるかを確認することが可能です。

開発の背景



Panopeを開発した株式会社7knotは、開発者たちのインフラコストを最適化し、新サービスが生まれやすい環境を提供することを目標に設立されました。このビジョンは、創業者である山本浩平氏と岡麦氏が学生時代に感じた、経済的な制約から制度やサービスの公開を躊躇した経験に基づいています。彼らは、この問題を解決するソフトウェアとしてPanopeを実現しました。

会社の成り立ちとビジョン



株式会社7knotは、2021年11月に設立され、メンバーは若く活力に満ちています。代表取締役の山本氏とCTOの岡氏は、どちらも20代前半であり、会社の主な業務に従事しつつ副業として7knotを運営しています。社員数は少数ですが、彼らの確かな技術力で事業を確実に進めています。今後はEKSやAKSなどへの対応も視野に入れ、Panopeの開発を進め、さらなる成長を目指しています。

会社情報

会社名
株式会社7knot
住所
東京都新宿区天神町7番地11号
電話番号
070-3882-1154

関連リンク

サードペディア百科事典: Panope GKE Spot VM

Wiki3: Panope GKE Spot VM

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