SambaNovaが次世代DataScaleシステムを発表
2022年9月14日、カリフォルニア州サンタクララで開催されたAI Hardware Summitにおいて、SambaNova Systemsが次世代のDataScaleシステムを発表しました。この新しいシステムは、ディープラーニング及びAIワークロードに最適化されており、企業がAIテクノロジーを効率的に活用できるよう促進します。
AI活用の新しいアプローチ
現代の企業は、AI技術を導入する際、単なる戦術的使用から根本的な戦略へと進化しています。SambaNovaは、AIの各要素を統合し、ファンデーションモデルとして組織全体で再利用する手法を提供しています。
SambaNovaの製品担当上級副社長、マーシャル・チョイ氏は「次世代DataScale SN30システムが、従来のDGX A100システムに対し、世界記録を達成した」と述べ、サブスクリプション価格の提供により企業は迅速に投資回収(ROI)を実現できると強調しました。
重要な強化点
新しいDataScaleにはいくつかの重要な機能強化があります。具体的には、以下の通りです。
- - 世界記録を達成したパフォーマンス: 最新のGPT学習(GPT 13B)のトレーニングが、受けていたDGX A100システムよりも大幅に高速です。
- - プロセッサの強化: Cardinal SN30という再構成可能なデータフローユニットを採用し、パフォーマンスを向上。
- - テラバイトメモリ: DGX A100の12.8倍のメモリ容量を誇り、大規模なモデルを支援。
- - フルスタックサポートの強化: 展開の自動化やスケーラビリティ向上に寄与します。
- - 顧客価値を重視した価格設定: DataScaleに対するサブスクリプションサービスが提供されます。
業界の活用例
ローレンス・リバモア国立研究所のCTO、ブロニス・スピンスキ氏は、SambaNovaのシステム導入によって、大幅な性能向上を期待すると述べています。彼は「このソリューションを導入することで、プログラムにより深い影響を与えることができるでしょう」とコメントしました。
また、OTP銀行のピーター・チャニ氏は「SambaNova Dataflow-as-a-Serviceを基に構築されたマルチラックのAIシステムを導入し、エネルギー効率の高いAIコンピューティングが実現した」と説明しています。これにより、同銀行のESGへのコミットメントがさらに強化される見込みです。
アルゴンヌ国立研究所の副所長、リック・スティーブンス氏も、この次世代プラットフォームを活用した多様な研究が期待されると述べ、幅広い用途での性能向上が見込まれるとしています。
AIの未来を切り拓くSambaNova
SambaNovaの共同創業者でCEOのロドリゴ・リャン氏は、「AIは産業構造を大きく変化させる要素であり、今後の発展を支える基盤として重要です」と訴えています。彼は企業がリスクを抑えつつ、迅速にAI戦略を推進できるとし、SambaNovaのソリューションの必要性を強調しました。
結論
SambaNovaのDataScaleは、迅速な導入が可能であり、企業がこれまでにない形でディープラーニングやAIを活用することを可能にします。今後のAI技術の発展は、このような革新的なプラットフォームによって進められることでしょう。
さらに詳しい情報は、SambaNovaの公式ウェブサイト(sambanova.ai/jp)をご覧ください。